
昨年度の課題解決型学習(PBL)「プロジェクトN」の授業では「QAIKETSU」と「SOWZO」という問題解決・価値創造のトレーニングを行ってきました。
この記事では、1月と2月に取り組んだ内容を紹介します。
QAIKETSUとは「デザイン思考」の考え方をもとに、ユーザーに寄り添ったアイデアを創出するプロセスを学ぶトレーニングです。昨年度前半の授業で取り組んだテーマで「ソーシャルディスタンスをとれる挨拶・遊び」などを考えてきました。
SOWZOとは「意味のイノベーション」の考え方をもとに、自分の好きと思う気持ちや願いから新しい価値をアウトプットするプロセスを学ぶトレーニングです。
昨年度後半の授業で取り組んだテーマで、今回紹介する「カバンの新しい意味をつくる」もSOWZOのプログラムです。
2021年1月、現在自分が使用しているカバンに対するこだわりを分析して、他者に勧めたい新しいカバンを企画するプロジェクトに取り組みました。
1.新しいカバンに取り入れたい自分のこだわりはなにか?
2.新しいカバンで何ができるようになるのか?
3.新しいカバンの形や素材、機能はどのようなものか?
この順番でオリジナルのカバンのアイデアを深めて設計書を作りました。プロジェクトの最後には名古屋キャンパスのメンバーで発表会を行い、各自がカバンへのこだわりや企画のポイントを熱く語りました。
発表会で反響が大きかったものを2つ紹介します。
■2年生 Aさんの企画
モジュール化へのこだわりだけでなく、設計図の質の高さに反響が大きい企画でした。スライドを見て「絵を描ける人は強い!」とチャットで感想を送る生徒もいたほど、わかりやすいイラストでカバンの説明がされていました。
■2年生 Bさんの企画
キーホルダーを付けたいこだわりから深めたアイデアを、寸法や素材を細かく設定して、あっという間に企画にできるのはさすが2年生!
カバンの設計図だけでなく、落ち着いた話し方で発表する姿に教職員やティーチング・アシスタントからの反響もありました。ブログでその見事なプレゼン力をお伝えできないのが残念です。
1月の後半から2月にかけては、QAIKETSUとSOWZOの2つの思考スキルを活用して新しいキャンパスを企画するプロジェクトに取り組みました。
現在のキャンパスを観察して 、改善したいポイントを探していきます。
- 自分にとって教室や学校はどういう場所なのか?
- 自分にとっても他者にとっても良い、教室でできる経験はなにか?
- 「2」 を実現できる教室の設備や形、授業内容はなにか?
この順番で教室へのアイデアを深めて設計書を作成していきます。こちらのプロジェクトも最後に発表会を行いました。
発表会で反響が大きかったものを2つ紹介します。
■3年生 Cさんの企画
個別の学びを重視するこだわりから生まれたこのアイデアは、快適性を重視した点が生徒たちから共感を集めました。
また、教室をネットカフェのような空間にして、ドリンクバーなどワクワクするようなコーナーを設置する提案は"新しい学校の形 "を感じされてくれました。
■3年生 Dさんの企画
グループワークの進め方の新しい方法を提案するこの企画はアイデアの新しさだけでなく、企画の内容の伝え方で1・2年生を唸らせるもので「イラストだけですべてがわかる!」などの感想がチャットで流れました。
2つのプロジェクトに挑戦した生徒たちからは「設計図で伝えるにあたって、普段プログラミング学習で取り組んでいるイラスト制作のスキルが活かせた」「(制作の過程で)他の生徒と批判的思考を使ったフィードバックをお互いにしたから、より深く考えられた」といった感想が寄せられました。
学年を問わず、生徒たちをはっとさせるような秀逸な企画が次々と出てくるプロジェクトNの授業。
新年度もおもしろいアイデアが生み出されることが楽しみです!