
参議院議員選挙の公示日まで一週間を切った6月16日(木)、N/S高の生徒が発表者となり、選挙や投票について考える特別授業を実施しました。
この授業は、高校生に選挙や投票について興味をもってほしいという政治部(※1)の生徒有志の提案を受けて行ったものです。
昨年の衆議院議員選挙で街頭演説を聞くなどして選挙について調べたり、投票を経験したりした政治部の生徒4名が、自らの体験を参加生徒に共有しました。
※1 N/S高のネット部活の1つ。主権者教育の一環として政治家と触れ合う機会を設け、生徒が政治を身近に感じ、メディアリテラシーを高め、情報に流されず自分で調べ・考え・判断できるようになることを目指している。
はじめに、現職国会議員事務所でのインターン経験もある2年生の石井淳平さんが発表し、「街頭演説、タウンミーティング、個人演説会など候補者の話を聞く機会はたくさんあります。ぜひ直接話を聞いて、心にくるものがあるか、納得するものがあるかという点を大事に投票する候補者を決めて下さい」と話しました。
同じく2年生の山代瑞紀さんは、SNSの情報の危険性について述べ、「候補者を知るための入り口として、SNSはとても便利です。しかし全ての情報を鵜呑みにせず、いいなと思ったらテレビや新聞などでさらに調べてから投票につなげて下さい」と訴えました。
また2年生の安彦匠翔さんは、「全候補者の経歴や政策を一度に比較するには、選挙管理委員会が発行している選挙公報が便利です」と具体的な公約の確認の仕方を紹介し、3年の小木曽涼さんは、「昨年実際に投票を経験し、開票速報が気になるようになりました。人柄、政策、全部がいいなという候補者を見つけることは難しいです。比較しながら妥協点を見いだし、投票して下さい」と呼びかけました。
この後、生徒たちは、教職員が候補者役となり主張を訴える模擬政見放送を視聴し、渋谷区選挙管理委員会から借りた実際の選挙で使用される記帳台と投票箱を使って、模擬投票を体験しました。
そして今日の授業で学んだこと、感じたことなどを、ホワイトボードに記しました。
特別授業に参加した生徒からは「街頭演説の聞き方のコツもわかり、興味ある候補者だけではなくいろんな候補者の演説を聞いて比べてみようと思いました」「同じ高校生同士なので、選挙で疑問に思っていたことも気軽に質問できて良かったです」「選挙を楽しめそうです」などの声が聞かれました。
選挙権年齢や成人年齢の引き下げに伴い、さらに求められていく「主権者教育」。
N/S高では、政治部の活動を中心に、生徒同士で主体的に学び合う機会をこれからも創っていきたいと思います。