
6月1日、大宮キャンパスでは「N高マイプロジェクト」のオリエンテーションが行われ、石田キャンパス長が熱のこもったプレゼンで「マイプロジェクトのつくりかた」を生徒たちに伝えました。
N高マイプロジェクトとは…....
半年近くの時間をかけて、自分が興味、関心を持っている分野で、誰かに必要とされている事を、自分の出来る範囲の中で推進していくプロジェクト。
N高マイプロジェクトは、昨年も通学コースで実施された長期実践型のプロジェクト型学習です。
障害者支援(項目を工夫した連絡帳のような意思疎通ツール)にスポットを当てたものや、レスキュードローン(海岸地域でライフセーバーの補助としての救急救援ドローン運用)を活用した取り組みなど、誰かの役に立ち、かつ自分の関心のある分野を極めたプロジェクトが多く発案されました。
自らの経験、問題意識に立脚し、抽象的なイメージと方針から具体的な企画へと落とし込み、実行まで到った各プロジェクトは、見た人の心に強く印象に残るものとなりました。

オリエンテーションでは、昨年、マイプロジェクトを経験した代々木キャンパスの生徒が、大宮キャンパスの生徒たちに自身の経験や学んだ事などを話してくれました。
例えば、
TRPG*というゲームの普及率向上を主題としたプロジェクトを進めた生徒は、
「小さい子ども向けのTRPG体験会開催を企画した際、ゲームに対して慎重な保護者の方から信頼関係を得ることがなかなかできなかった。そこで、お子さんの遊び相手など親身に寄り添い、よき理解者になれるよう努めていった結果、信頼していただくことができ、保護者の方に体験会へ足を運んでいただくことができた」
という成功談を話してくれました。
*TRPGとは…
“Table Talk Role-Playing Game(テーブル・トーク・ロール・プレイング・ゲーム)”
ゲーム機などのコンピュータを使わずに、紙や鉛筆、サイコロなどの道具と人間同士の会話のみを用いて、ルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ “対話型” のゲームのこと。
マイプロジェクトの説明と経験談を聞いた後は、生徒みんなで、自分の中のルーツやキーワードを見つける自己分析ワークを行います。

ワークでは今まで経験してきた人生を可視化して、自分の中で軸となっているキーワードや興味のある分野を生徒それぞれで見つけていきました。
真剣な面持ちでオリエンテーションを受けた生徒たち。

誰かの役に立ちながら、自分自身の成長にも繋がる長期型プロジェクトに、生徒一人ひとりが取り組んでいく責任感や覚悟が掻き立てられ、より一層気合いの入った雰囲気でスタートを切った一日となりました。
今後のN高マイプロジェクトの進行が楽しみです。