
昨年度、N予備校において、ボカロプロデューサー/シンガーソングライター の40mP(ヨンジュウメートルピー)さんを講師に招き「DTM・ボーカロイド入門授業」を実施しました。
<40mPさんプロフィール>
2008年からボーカロイド曲の投稿を始める。2013年GUMIオリジナル曲『少年と魔法のロボット』が、NHK「みんなのうた」にボーカロイド曲として史上初オンエア。2016年アニメ「この美術部には問題がある!」の挿入歌を提供。事務員Gと舞台「虹色オーケストラ」の制作を手がける。代表作は『Melody in the sky』『トリノコシティ』『ドレミファロンド』『恋愛裁判 love trial』『からくりピエロ』

この授業は、初音ミクなどでお馴染みのボーカロイドソフトを使ったDTM(デスクトップミュージック)の作り方を学習する授業です。
※DTM(デスクトップミュージック)とは…
パソコンを使用して行う楽曲制作のこと。DTMを用いることで制作・編集・録音など楽器演奏が出来る人も出来ない人も気軽に音楽を楽しむことが出来ます。
40mPさんを招いて2年目となる2017年度の授業では、作詞・作曲など楽曲制作の基礎となる部分から、各楽器のアレンジと打ち込み、ボカロ調声、ミックスダウンまで、ステップを踏んで学習していきました。
※ボカロ調声とは…音声合成システムによって生成された音声を適切に発音されるように設定すること
※ミックスダウンとは…各楽器のバランスを整える作業

「作詞・作曲の授業」では、歌詞の一部を生徒たちから募り、その言葉が採用されました。
「実演と解説を交えた授業」では、基礎からとても分かりやすく教えていただきました。
全4回の授業終了後、40mPさんから楽曲「Knock」の音源を提供していただきました。なんと、この授業のために書き下ろしてくださった新曲です。
いただいた素敵な楽曲。
ぜひ、楽曲のミュージック・ビデオ(以下、MV)を生徒たちで制作したいと40mPさんにご相談したところ、ご快諾いただきました。
新たな挑戦の始まりです。
今年に入り、MVの制作チーム「Knock Project」を立ち上げると20余名の有志がプロジェクトに参加。
企画や構成、使用するイラストだけでなく、スケジュール管理などをすべて生徒たちが担当していきます。
各工程の作業進捗やスケジュールの把握、意思疎通など…。プロジェクトを統括することは想像よりも難しく、なかなか思い通りに進まないこともありました。
そして、この度楽曲「knock」のMVがついに完成。生徒たちの力作をぜひご覧ください。
<40mPさんコメント>
この曲はだんだんと後ろ向きな気持ちが前向きになって、足元ばかり見ていた視界が大空に開けていくようなイメージの歌詞ですが、動画の中で見事にその気持ちの変化が描かれていると思いました。歌詞をいかにして表現するかのこだわりや工夫も感じられて、とても嬉しかったです。制作されたN高生の皆さんありがとうございました!