
5月30日、心斎橋キャンパスで行われた「プロジェクトN」では、関西キリンビバレッジサービス株式会社(※)(以下、関西キリンビバレッジサービス)様の大阪中央支店勤務、河野支店長と吉田エリアマネージャーにお越しいただきました。
この日の授業のテーマは「本物を知る」。
「普段身近にある自動販売機の裏にはどのような方が関わっているのか」、「営業とはどのような仕事か」を中心にお話いただいた後、事前に出されていた課題の答えをN高生が発表するという内容で実施されました。
大手総合飲料企業キリンビバレッジ株式会社のグループ会社。地域に根ざした営業活動で自動販売機による飲料ビジネスを拡大している。

まずは、社員の方に1日密着したドキュメント動画「キリンを背負う男たちの情熱」を視聴し、関西キリンビバレッジサービスについて学びました。
「季節や場所によって自動販売機のレイアウトや陳列する商品を変えている」ことをはじめとする企業努力が紹介されると、生徒たちの関心も高まりはじめました。
「地域別に会社名が違うのはなぜですか?」
「N高に設置されている自動販売機では、どのような意図で陳列する商品が選ばれているのでしょうか?」
多くの質問が挙がり、すべてに対して丁寧にご回答いただきました。
ちなみに心斎橋キャンパスでは「スポーツドリンク」や「エナジードリンク」の人気が高いとのことでした。
またキャンパス内に設置されている自動販売機を使って商品の補充を目の前でしていただき、実際に体験もさせていただきました。

実務体験をした後は、実際に自分たちで考えていく「ワーク」の時間。
今回の授業では事前に2つの課題が与えられ、この日までの約2週間、各班ごとに取り込んできました。
テーマは「今までにない新商品の提案」と「N高の自動販売機の売上UP作戦」の2つ。
練り上げてきたプランを各班が順番にプレゼンしていきます。
課題1【今までにない新商品の提案】
・好きなドリンクを好きな分だけ飲める「量り売り自動販売機」
・栄養価の高い「納豆×キリンレモン」
・スリルを味わえる「ロシアン自販機」
・エナジードリンクのテイストだけを楽しみたい人向けの「カフェインレスエナジードリンク」
・朝ご飯を食べる時間がない人たちへの「おかゆジュース」
・ワンコインで気軽にのめる「50円の小売りジュース」
現代社会のニーズに合った、ユニークで斬新なアイデアがいくつも提案されました。
課題2【N高の自動販売機の売上UP作戦】
・愛着が湧くように「自販機のデザイン」を考える
・推しの商品がなくならないように、売上ランキングを公表する
・水筒ユーザーが多いことから、「持参できない飲み物で人気商品になるもの」を考える
明日からすぐにでも実施できそうなプランや、夢が広がるような大きなプランまで、こちらも様々なアイデアが提案されました。

プレゼンの最後には講師の河野さん、吉田さんに1番優秀だったプランを提案したチームを選んでいただきました。
見事、最優秀作品に選ばれたのは……
「売上ランキングを公表する」を提案したチーム。
最優秀チームへの賞品はエナジードリンク1箱分。N高生たちの中でも人気商品とあって、生徒たちも大喜びです。
吉田さんからは「次回のエリアマネージャーの会議にもそのまま持っていきたいほど実現する可能性が高く、おもしろいアイディアでした。」と、高い評価をいただきました。
「プロジェクトN」の授業を受けて2年目の生徒たちは、今まで様々な著名人の前でプレゼンなどをしてきましたが、企業を相手にプレゼンするのは初めてのこと。
今までとは違うアプローチをしなければいけないということを学びました。
また、授業を受けて1年目の生徒たちにとってはすべてが初めてという状況での受講でしたが、いい経験を積むことができました。
「プロジェクトN」では、これから1ヶ月に渡るプロジェクトがスタートします。
今回「企業の視点で考える」という経験をし学んだことは、プロジェクトに挑むにあたって“新たな武器”になりました。