
※このブログは、心斎橋キャンパスの渡邉瑠璃子さん(『保護者だより』編集長)に書いていただきました。
通学コースでは、全8キャンパス横断で総勢19名の生徒で5月から活動を開始し、この度『保護者だより』を創刊いたしました。
昨年度から開設された通学コースですが、この「N高ブログ」でしかキャンパスの様子をお伝えする機会がありませんでした。
多くの保護者の方々から、「もっと学校での様子を知りたい。」といったご意見をいただいたことがきっかけで、『保護者だより』を創刊することになりました。
そして、通学コースには、今年度より新たに「AL(アクティブ・ラーナー(※)制度」というものが導入されています。これは、自分の夢や研究したいことに向かって、主体的に学ぶ生徒をバックアップするための制度です。
今回の『保護者だより』の制作活動は、「AL制度」を活用し、全キャンパスを通して完遂した初めての企画です。多くの先生方に支えていただき、作り上げることができました。
※アクティブ・ラーナーとは……
積極的に学ぶ意欲のある生徒が様々なことに挑戦できるように支援する制度。「準アクティブ・ラーナー」は目標実現のため、午後の時間割を自由に組み替えることが可能です(通学コースでは原則として決められた時間割をこなします)。また、対外的な功績を得ると「Active learner(アクティブ・ラーナー)」に認定され、1日の時間割を組み替えることができます。

この企画が発案され、実際に活動が開始したのは6月初旬のことでした。
まず、各キャンパスから、記事の執筆を担当するライターと、記事の写真を撮影するカメラマンを募りました。
急な募集にもかかわらず、各キャンパスから多くの立候補があり、第1号の制作は、計19名の編集部員で発足することになりました。
初めての顔合わせのミーティングは、テレビ会議システムを使って行いました。
カメラ越しにでも伝わってくる編集部員の緊張感に、編集長である私もタジタジ…… 言葉に詰まりながらもキックオフミーティングを終えることができました。
顔合わせも終わり、翌日からはさっそく記事制作に取り掛かります。
今回のテーマは「キャンパスの紹介」と「校外学習レポート」。
与えられた執筆期間は2週間。初日から多くの原稿が、編集長のもとに届きました。
しかし、初めは簡単そうに思えた執筆作業も、いざ書いてみると自分のキャンパスの特色がつかめていなかったり、書きたいことが多すぎたりと、原稿を読むとライターが苦戦している表情が目に浮かぶようでした。
写真の選定を行うカメラマンも、文章に沿った画像を選び出すことに苦労したようです。
添削を受け、修正された原稿が完成すると、次は実際に送付するデザインや印刷形式を仕立てていきました。
制作に携わっていただく企業の方々と実際にお会いして折衝し、メールのやりとりを重ねる役割は、編集長を請け負った私の仕事です。
先方の方々は、高校生の私と対等に接してくださり、制作過程を順を追って説明いただきました。
どのような雰囲気のデザインにするか、またどのような紙質で制作するかなど、制作を担当した生徒がこだわりをもって選びました。
デザイン会社からあがってきた初稿を編集部員に共有すると、
「こんなにオシャレになるとは!」
「自分たちが頑張って作ったものが形になると嬉しい!」
と驚嘆していました。
あとは印刷にかけて、各ご家庭に配送されるのを待つのみです。怒濤の1ヶ月が終わりを迎えました。
制作を終えた生徒たちからは、保護者の方々にむけての文体で、制限文字数以内に伝えたいことをまとめる難しさや、魅力的な写真を選ぶ方法を学び得ることができたという声が上がりました。
他にも、新たな企画案とともに、ゆくゆくはデザイン作業も自分たちで手がけたいと、前向きなコメントも多数ありました。
各々多くの反省点を抱きながらも、それ以上の知見を得られた制作期間。この学びや反省は、これから先の活動でも活かされることでしょう。
編集長を拝命し、編集部メンバーと共に走り続けた私も、身に余るほどの良い機会をいただきました。
全キャンパス合同で行う初の大きな企画で、当初は空回りばかりでしたが、多くの方々に支えられ、貫徹することができました。
そして私をなにより助けてくれたのは、編集部の生徒たちの責任ある行動です。
「N STANDARDS」にも掲げられている「協働」と「貫徹」を、身にしみて感じることができました。
『保護者だより』が通学コースの伝統となることを目標に、これからも制作に励んで参ります。
進化し続けるキャンパスや生徒の姿を、次号以降でもご紹介しますので、どうぞ楽しみにしていて下さい。