
※「【職業体験】他者を知り、自分を知る ~高野山宿坊体験レポート(前編)~」もご覧ください。
【3日目】
この日は高野山の聖地、奥の院を参拝しました。高野山の信仰の中心であり、弘法大師が今現在も瞑想に入られているとされています。一の橋から約2キロメートルの道のりには、おおよそ20万基を超える諸大名の墓石や、祈念碑、慰霊碑の中を歩き参拝しました。
【4日目】
この日は「受戒(じゅかい)」という体験をしました。
受戒とは仏様の示された戒めの教え(戒)を阿闍梨様から直接授かり、法話をしていただく儀式で、暗闇の中で行われています。
【画像:高野山真言宗 総本山金剛峯寺HPより http://www.koyasan.or.jp/experience/】
午後は阿字観(あじかん)体験をしました。阿字観とは、真言宗における呼吸法・瞑想法で梵字(サンスクリット語)の「阿」という文字を見ながら行います。
みんなで声を出しながら意識を集中させ、体はリラックスさせていきます。
「みんなと声の波長が合った時は気持ちよかった」と話していた生徒もいました。
【5日目】
生徒たちは今回の宿坊体験を通じて、グループワークに取り組んでいました。まずは“普段の生活で困っていること”について、それぞれでリストアップしました。
その解決策を自分で考え、そのあとに他のメンバーと一緒に考えた結果、どのように自分の悩みごとについて向き合っていくかをまとめるというワークです。
最終日となるこの日は、三宝院のみなさんにグループワークの集大成を発表しました。
生徒それぞれが自分の悩みと正面から向き合い、また、仲間たちの悩みを解決するため真面目に取り組んだ成果を見ることができました。
グループワークの発表が終わると、いよいよ閉校式。
最後に副住職から激励のお言葉をいただき、5日間の職業体験は終了となりました。自分自身や、抱えている悩みと向き合う良い機会となった今回の宿坊体験。
今後の学校生活に活かせるような考え方や思考法を、学ぶことができた5日間になりました。