
※このブログは、大宮キャンパスの1年生、染谷侑亜さんに書いていただきました。
11月21日、大宮キャンパスでは「プロジェクトN」の特別授業を行いました。
「プロジェクトN」では、特別ゲストをお招きして授業を実施することも多々あります。今回の授業では特別ゲストに歌い手として有名な、伊東歌詞太郎さんをお招きし、全8キャンパス、約400名の生徒に向けて講演をしていただきました。
そこでまず、伊東歌詞太郎さんとはどのような方なのか、簡単にですが紹介していきたいと思います。
歌詞太郎さんは2012年にネット音楽のカバーで活動を開始しました。力強く、ビブラートのきいた歌声はネットを使って全国の『ニコニコ動画』のユーザーの心を掴んでいきました。
今では、動画総再生数は8000万回を超えています。さらに、2014年にメジャーデビューを果たして以降、「一意専心」、「二律背反」、「二天一流」とアルバム3枚をリリースし、3作連続でオリコンランキングTOP10入りを果たしています。
音楽活動以外にも、2018年5月に初の小説「家庭教室」を出版し、5万部を突破し、すで重版を6回経ているほどの人気があります。
このように、音楽活動をしながらも小説家としても活動するなどご活躍している歌詞太郎さんですが、メディアでの顔出しはしておらず、狐のお面がトレードマークとなっています。

そんな歌詞太郎さんが今回「プロジェクトN」で特別授業をしてくださることになり、事前に授業で歌詞太郎さんについてグループごとに調べて学習をしました。
どんなに有名な人でも、どんなにすごい人でも知らない人はいるものです。
そこで、今まで歌詞太郎さんを知らなかった人には、いかに歌詞太郎さんがすごい人なのか、知っていた人はさらに詳しく知ってもらうという目的で授業に取り組みました。

事前授業を経て、迎えた授業当日。

この日の講義タイトルは、「実行教室 ~失敗しても一歩踏み出し続けるために~」。
歌詞太郎さんは私たちN高生に向けて、歌詞太郎さんがまだ「伊東歌詞太郎」として活動する前のバンドで活動していた頃のエピソードとその経験から、何も考えずにとにかく行動してみることが大事だと語ってくれました。
「何も考えずに行動して、それで失敗してもしょうがない!その失敗を次に活かすことが大事だ!」
「失敗しても今みたいに笑い話にもできるから、無駄にはならないと思う(笑)」
この話を聞いて、私は、単純に「すごいな…」と思いました。失敗するのは恥ずかしいし、怖いので、とにかく「失敗しないで生きていきたい!」と私は思っていて、ネガティブな方向に考えてしまい行動に起こすことができないことがあるからです。


そして、もっとも印象に残ったのがこの言葉です。
「自分がやりたいことを見つけてそれに向かって進んだ時、大人から止められることがあったり、邪魔をする人がたくさん出てくると思う。なぜなら夢に向かって進んでる人というのは、夢を途中で諦めてしまった人や見つけられずにいる人にとっては、すごく眩しく見えてうらやましい存在に見えるから。
だからもし自分が夢に向かって進んでる時に、邪魔する人が現れたり、大人にその夢を諦めなさいと言われたりしても諦めちゃダメだ。でもほんとに心か体がやばいと思ったら、諦めてもいいとも思う。諦めたら、また新しい夢を見つければいい。夢は1つではないんだから。」
「逆に夢がまだ見つかってない人も、大体の人は夢を見つけられずにいることが多いから大丈夫だよ。『お前はまだ夢が見つかってないのか』みたいなことを大人に言われたら、『じゃあ、お前は自分の夢あるのか』って言い返してやれ(笑)」
今もなお、活動してる歌詞太郎さんだからこそ言える言葉だし、その言葉に重みがあると思いました。

授業の最後には特別に生歌ライブをしてくれて「さよならだけが人生だ」、「パラボラ〜ガリレオの夢〜」の2曲を披露してくださいました。
「伝えたいことが伝わる曲を」と選曲してくださった歌詞太郎さん。
他のキャンパスから歌詞太郎さんに会いに来た生徒たちは「音源そのままの歌唱力だった!」と感激して、涙を流しながら授業の余韻を噛み締めていました。
今回、歌詞太郎さんを呼んでくれた教職員の方、大宮キャンパスに呼ぶために尽力してくれた鬼武先生に感謝の気持ちしかないです。この場を借りてになってしまいますが、本当にありがとうございました。