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4年ぶりの渡航留学が実現!
イギリスで「オックスフォード国際教育プログラム」実施

4年ぶりの渡航留学が実現!  イギリスで「オックスフォード国際教育プログラム」実施

今年は4年ぶりにイギリスでオックスフォード国際教育プログラムが実施されました。

毎年グローバル人材の育成を目的に、提携校と協力した短期留学プログラムを実施しており、新型コロナウィルスの影響で過去2年間はオンラインでの実施となっていましたが、今年は4年ぶりにイギリス・オックスフォードへの渡航留学を実現できました。
7月24日(月)〜8月5日(土)の13日間の日程で行われたこのプログラムには、N/S高から4名、灘高等学校から3名、慶應義塾湘南藤沢高等部から2名、茨城県立土浦第一高等学校から1名、茨城県立土浦第二高等学校から1名、合計11名の高校1年生〜3年生の生徒が参加しました。

■プログラム開始前-
オンラインでの事前交流会・ワークショップ・出発直前オリエンテーション
プログラムの開始前には、事前に生徒同士の交流を深めることを目的に、オンラインで角川ドワンゴ学園の職員によるオリエンテーションとワークショップが行われました。


ここでは、生徒同士が協力して答えを導き出す練習として、コンセンサスゲームやクイズなどを行いました。最初は緊張した様子でしたが、グループ内で力を合わせて話し合うことで、少しずつ打ち解けていきました。
プログラムの最後に行うプレゼンテーションのグループメンバーも発表され、各グループのチーム名を話し合って決めることになりました。各グループ話し合いの中でお互いの共通点を見つけ、ハリーポッターのファンであることや、名前に共通点を見つけて、グループの名前を決めていました。
また、「旅のしおり」に沿って準備することや渡航に際して注意することを説明しました。

■プログラム日程の一部
7月24日(月)羽田空港集合〜深夜便にて出発〜ドバイにて乗り換え
7月25日(火)ロンドン・ヒースロー空港到着〜オックスフォードへ送迎バスにて到着
7月26日(水)オックスフォードの校舎にて授業開始
7月29日(土)ロンドン市街観光アクティビティ
7月31日(日)自由行動日(全員でロンドン観光を実施)
8月4日(金) 最終授業日・最終プレゼンテーション〜ロンドンへ移動し帰国便へ搭乗
8月5日(土) ドバイ経由〜羽田空港へ到着・解散

■いよいよ出発!羽田空港でメンバー初対面
いよいよ出発当日を迎え、参加生徒は集合場所の羽田空港でようやくリアルで顔を合わせることができました。全員が5分前に集合し、スムーズなプログラムのスタートとなりました。
集合後、羽田空港5階の会議室で出発直前オリエンテーションを行いました。改めて自己紹介をし、現地での生活で注意してほしいことなどを確認しました。やっと出発の日を迎え、全員がワクワクしている様子でした。


■合計18時間のフライトを乗り越えて到着!美しい街並みに歓喜
羽田空港を深夜に出発し、10時間のフライトを経てドバイ空港に到着。出発が1時間遅れたことでドバイでの乗り換え時間が1時間ほどしかなく、ドキドキしながら移動し、ギリギリで乗り換えに成功しました。
ドバイからロンドン・ヒースロー空港へは、8時間のフライトです。ようやくヒースロー空港に到着し、外に出るとびっくり!夏なのにイギリスの昼の気温が18度と大変涼しく、半袖では寒いと感じるほどでした。
貸切バスに乗って、1時間ほど高速道路を走るとオックスフォードの美しい街並みが見えてきます。フライトで疲れていたはずなのに、その美しさに参加生徒からは「おお〜!すご〜い!」と歓喜の声が上がっていました。
幸運なことに天気もよく、少し街を散策してから、みんなでスーパーに生活必需品を買いに出かけました。水やお菓子を買って寮に戻り、翌日に備えて早めに休みました。


■宿泊した学生寮
オックスフォード大学のKeble Collegeが所有している学生寮に宿泊しました。各自シングルルームでシャワーとトイレ完備の綺麗な部屋で、自由に使えるキッチンも用意されており、冷蔵庫やお皿・グラスも自由に使えて便利でした。



■プログラム開始後の主な1日のスケジュール
①朝食 / 7:50~8:50
②授業 / 9:15~10:45、11:00~12:30(1日2授業)
③ランチタイム / 12:30~13:30
④アクティビティまたは授業 / 14:00~16:00
⑤Study Hall / 16:00~17:00
⑥夕食 / 18:30~19:00
※初日はオリエンテーション / 最終日はプレゼンテーション発表会&卒業式

■朝食
1日の始まりは伝統的なオックスフォード大学の建物のHall(食堂)で取る朝食です。学生寮からHallへ移動します。
美しいステンドグラスと大学の重要人物の肖像画が壁中に飾られた厳粛な雰囲気の食堂は、まるでハリーポッターの映画のワンシーンのよう。
朝食はビュッフェ形式で、何種類ものパンやスクランブルエッグ、ベーコン、フルーツ、ヨーグルトなど、朝から栄養たっぷりの食事を取ることができます。


授業
授業はオックスフォード大学のKeble Collegeの校舎とOxford International Study Centreの校舎で行われました。授業はAcademic Development, Social and Cultual, Public Speaking & Presentation, Exploration and Discoveryの4種類があり、学術的な知識を学んだり、イギリス文化について学んだり、プレゼンテーションやエッセイの書き方について学んだりしました。
生徒たちは本場・イギリスの英語で学ぶ授業に緊張気味でしたが、授業は意見を求められたり、グループで話し合って発表をしたりとインタラクティブで、英語で学び、考える機会の連続でした。

<授業の様子>Public Speaking & Presentation(プレゼンテーションスキル)
この授業では、英語での効果的なプレゼンテーションのスキルについて講義を受けた後、実際に英語でショートプレゼンテーションを行いました。英語は日本語と異なり、アクセントやリズム、強調したいことを強めに発音すると伝わりやすいことを学びました。実際にやってみると、生徒たちは抑揚をつけて話をすることに苦戦している様子。「スクリプトから目を離して、もっと自信を持って話しましょう」と個々に先生からアドバイスをもらっていました。
また、データの引用方法や自分の伝えたいことを信用してもらえるような工夫をする文献の引用方法も学びました。


<授業の様子>Critical Thinking and Problem-Solving (クリティカルシンキング・問題解決能力)
一つの物事を多角的にとらえ、思い込みをなくして考える力を引き出す授業です。
Be Precise!(正確に捉えましょう!)と、「考え」と「そう思った理由」を的確に表現する方法を学びました。なぜそう思うのか?もしこうだったら答えは変わるのか?など、先生にたくさんの疑問を投げかけられて、最初は難しくて何も答えられない生徒が多かったのですが、頑張って発言して自分の考えを伝えようと必死に知っている単語を使って表現していました。
実際にあった線路工事のさまざまな事実が並べられた説明文を読んだ上で「線路の工事が遅くなった理由を考えましょう」という内容に対しては、「工事担当者が地盤の硬さの計測を誤ったのでは?」など、クリティカルな回答が生徒から出ていました。
脳に汗をかくような感覚のする、日本ではあまりないスタイルの「考え抜いて自分の意見を述べる」というチャレンジングな授業でした。


<授業の様子>Building Resilience and Managing Stress(ストレスとの向き合い方)
オックスフォード大学の心理学博士課程で学んでいるGabyさんから、心理学の視点から捉えるストレスとの向き合い方や自分をマネジメントする方法を学びました。
Be Kind to yourself(自分に対して優しくなろう)、Manage energy(限られた自分の活力をどう采配するかを考えよう)、考え続けてしまってモヤモヤする時は「10分だけ悩む・あとはもう考えないようにする」といったストレスとどう付き合うかについて具体的に学んだり、Gabyさんの専門であるPTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断方法や認知療法について学びました。難しい単語がたくさん出てくる講義でしたが、わかりやすく解説をしてもらったおかげで生徒も興味を持ち、「心理学でのデータの取り方に人種や性別の偏りがある場合もあるのでは?」など積極的に質問をして、「とてもいい質問ですね!」と褒められていました。


ランチタイム
オックスフォードの街は治安が良く、街の中心にはカフェやスーパーなどがコンパクトに集まっています。Oxford International Study Centreは街の中心にあるため、昼休みの時間はそれぞれ好きなものを買って昼食を取っていました。
校舎の中のコモンルームに昼食を持ち込んで食べている生徒もいたのですが、そこにはさまざまな国から来た生徒が集まっており、オマーン・イタリア・ドイツなどから来た生徒たちと話しながら交流している様子が見られました。

アクティビティまたは授業
午後はさまざまなアクティビティが行われました。オックスフォードの街をツアーで周ったり、紅茶の入れ方を学んだり、オックスフォード大学最大のCollegeであり、ハリーポッターの映画の舞台となったクライストチャーチを巡ったり、リバークルーズで船に乗って街並みを楽しんだりしました。
幸運なことに外に出かけるアクティビティの際は晴れていることが多く、美しい街並みを存分に楽しむことができました。


夕食
夕食はOxford International Study Centreの専属シェフであるLouieさんが毎日用意してくれました。
イギリスの食事は口に合わないという噂を聞いていた私たちはドキドキしていましたが、毎日とても美味しく、ヘルシーなメニューでした。イギリス伝統のフィッシュアンドチップスや、モロッコ風シチュー、白身魚のコロッケ、ピザなどがメニューとして出てきました。
ビュッフェ形式だったので、自分の食べたい分量を盛り付け、お腹いっぱい食べることができました。


■【週末の過ごし方】電車とバスでロンドンへ小旅行
週末はみんなでロンドン観光に出かけました。
土曜日はOxford International Study Centreのアクティビティスタッフが案内してくれました。ドイツからきたメンバーも一緒に電車に乗り込み、2時間ほどかけてロンドンに到着し、ビックベン・ロンドンアイ・バッキンガム宮殿など、観光名所を徒歩で巡りました。ずっと徒歩で周っていたので、土曜日はなんと2万歩も歩きました。

日曜日は自由行動だったため、全員で話し合ってまたロンドンに遊びに行くことにしました。電車好きの生徒が名乗り出てくれて、一生懸命電車の乗り方やバスの乗り方を調べてくれました。そのおかげで自分たちの力でバスと特急列車を乗り継いでロンドンに到着し、パディントン駅や、ハリーポッターに登場する9と4分の3番線で有名なキングスクロス駅に行きました。
その後、オックスフォードサーカス駅でグループに分かれて自由行動時間を取りました。自由時間は大英博物館に行ったり、買い物を楽しんだりしていました。その後、ナショナルギャラリーへ移動しアフタヌーンティーを楽しむ予定でしたが、途中から雨が激しくなり、入口が行列で混雑していたため、急遽予定を変更し、パディントン駅に早めに戻って駅の中のショッピングモールで時間を過ごしました。
この日も2万歩くらい歩き回ったので、帰りの電車やバスでは、疲れて眠っている生徒がほとんどでした。


■最終プレゼンテーション&修了証書の授与
最終日には、最終プレゼンテーションを行いました。3〜4名のグループに分かれて、毎日少しずつ準備をしてきました。それぞれグループのメンバーで話し合ってテーマを決めて、5分間、英語でプレゼンテーションをしました。授業でリサーチ方法やプレゼンテーション方法について学んだ生徒たちは、文献を引用したり、データを用いたりして堂々と発表していました。
プレゼンテーションの後には全員で2週間の振り返りを発表し、「英語を話すことに自信を持つことができた」「最高の仲間に出会うことができた」と感想を話してくれました。
最後にOxford International Study Centreの学長であるBenさんから修了証書が授与されました。


■帰国便〜17時間のフライトを終えて日本に帰国!
修了証書の授与が終わった後、3時間ほど街で最後のお買い物タイムを楽しみ、送迎バスでヒースロー空港まで向かいました。
ヒースロー空港で慌ただしく手続きを終え、ドバイへ約7時間のフライト。夜の時間ということもあり多くの生徒がぐっすり眠っていました。ドバイでは乗り換えの時間が1時間半しかなかったため、全員で早歩きで移動。ギリギリ羽田行きの飛行機に乗り込むことができて残り10時間のフライト。到着後、時差の関係もあり、深夜0時ごろようやく手荷物を受け取ることができました。
長時間のフライトを終えて、到着ゲートで保護者と顔を合わせた生徒はホッとしている様子でした。2週間を共に乗り越えた仲間と別れるのが寂しくて、みんな涙目で抱き合って「また絶対会おうね!」とまた集まることを約束して解散しました。

コロナ禍で過去2年間はオンライン開催となっていましたが、今回4年ぶりの渡航で、実際の美しい校舎や風景を楽しんだり、他の国から来た学生との交流ができたり、一緒に渡航したメンバーと励まし合いながら友情を深めたりする様子が見られ、この短期留学を通して、学校の垣根を超えて信頼できる友人を得たようでした。
初めての留学という生徒も多い中、慣れない環境でも懸命に学び・活動することができ、全員が元気に帰国することができました。


■生徒の感想
・3年生 Aさん
一番印象に残った授業はPoetryの授業です。 最初に時間割でmaking poetryと書いてあるのを見た時は、日本の詩を詠むのも苦手なので、とても心配でした。最初はやはり予想通り、どこを強く読むのか分からず、知らない単語も多く、意味を理解するのが難しかったです。しかし、フランセスカ先生がとても優しくなんでも肯定してくれるので、どんどん発言して積極的に授業に参加することで、どんどん自分が理解できるようになってきていることを実感できました。また、私が尊敬しているエマワトソンが大学で英文学を専攻していたので、彼女もこのような授業を受けていたのかなと思ったことで、より印象に残りました。
この授業から英語の英文学の知識を多く学ぶことができましたし、間違えを恐れずに発言する大切さを改めて教わりました。

・3年生 Fさん
debateの授業が印象に残りました。 日本グループのメンバーだけでなく他国のメンバーとも話すことができ、どのように質問すれば相手の意見を聞き出せるのか、どのように伝えれば自分の意見が伝えられるのかを試行錯誤できる貴重な機会となったからです。テーマ自体も難しく、日本だけでなく世界全体への理解が足りていないことに気づき、海外大学で学ぶには英語力それ自体だけでなく総合的な教養を培う必要があると痛感しました。
日本ではなかなか見られない授業形式だからこそ気づけることが多く、最も印象に残りました。

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