
長期実践型の学習プログラム「プロジェクトN」から始まり、特別審査会を経て発足したN高起業部。
2月初旬からスタートした起業部の活動も、気づけば早くも2ヶ月が経過しました。
2月~3月の2ヶ月間は、ビジネスの基本的な知識や事業計画を立てる上で必要となるマインドなどを「特別カリキュラム」によって担当講師から学び、起業に向けた基盤づくりを行いました。
具体的なアクションを加速するために必要な知識をインプットし、ビジネスを興すために求められる要素が揃っているかを考えアウトプットする。講師や仲間たちと議論する集中講義の期間です。
発足して間もない起業部ですが、活動を通じて様々なことを学び、一歩一歩確実にその歩みを進めています。

2月の講義では、
「プロジェクトのビジョン・ミッション」や「ビジネスモデルの策定」について学びました。
3月の講義では、これまでの工程で学んだことを踏まえて、
「ビジネスモデルの検証」
「マーケティング」
「収支シミュレーション」
などについて学びました。
講義は隔週で開催していましたので、講義の翌週には個別のプランを発表しメンバー同士で討議。
また、講師であるデロイトトーマツベンチャーサポート(N高起業部教育プログラム提供会社)の方からアドバイスをいただき、それぞれのプランを深める活動をしてきました。
起業部メンバーが3月の活動で、どのような議論やプランのブラッシュアップをしてきたのかをテーマ毎にご紹介したいと思います。
「ビジネスモデルの検証」
ポストイットと模造紙を使って、それぞれのプランに対する検討課題や想定する顧客像などのワークショップを実施。
・自分の考えに固定観念や偏見などの思い込みがないか
・仮説としていることは本当にそうなのか
などを検証し、宿題として顧客へのアンケートなどを実施しました。

「マーケティング」
基本的なマーケティング知識のレクチャーを受け、「優秀な企業事例から学ぶ」という王道の学びから、圧倒的なブランド構築をしている企業は何がすごいのかについて議論をしました。
講義の中で近江商人の「三方良し(売り手良し、買い手良し、世間良し)」の考えを教わり、自分たちや顧客の成功や満足だけを考えるのではなく、「社会にどう貢献していくか」を考えていくことの大切さも学びます。
演習では、具体的な顧客像をイメージするために「ペルソナ(想定する顧客像)」を作成しましたが、講師から「もっとお客様をイメージしないといけない。どんな生活をし、どんな気持ちで日々生きているのか。どんなことに困っているのか。もっとイメージして!」とアドバイスをいただきました。

「収支シミュレーション」
企業活動にはどのような収入とコストが発生するのかを学び、各チームが現時点で想定される収支シミュレーションを作成。とても大雑把な試算から、1円単位の細かい試算までメンバーの性格や思考が表れたテーマでした。
単にコストを想定するということだけではなく、シミュレーションを通じて企業を運営していくためには、具体的に何が必要になるのかを知ることができました。
講師からは「想定が難しい内容も、議論をしていくことが必要。チーム内での考えを揃えていくためにも、もっと議論していこう!」とアドバイスも。

集中講義も残すところ残り1回となりました。
4月からは、いよいよプロジェクト毎の活動に入っていきます。
これまでの講義で得た知識やマインドを生かして、より良いプロジェクトを創り上げていってほしいと思います。