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【N/S高政治部】
初めてリアルで目にした国会議事堂の印象と、そこから学んだこと

【N/S高政治部】 初めてリアルで目にした国会議事堂の印象と、そこから学んだこと

※このブログは、N高1年生、市村逞さんに書いてもらいました。

初めまして!
N/S高政治部5期生の市村と申します。

政治部では、2024年8月7日(水)に「国会見学プログラム」を実施しました。その際に学んだことや気づいたことをこの記事にまとめたので、ぜひご一読いただけると嬉しいです。

さて、皆さんは「国会」と聞くとどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?
「大きな建物」「国会議員が集まるところ」「日本の政治方針を決める場所」などさまざまな印象を持っているのではないでしょうか?
私も見学前は議員の方々が集まって議論をし、国の方針を決める場所だと思っていました。
おそらく、この記事を読んでいる皆さんも同じような印象を持っているかもしれません。
しかし、実際に見学してみると国会は私の想像を超えた場所でした。見学の前後で、国会に対する私の印象は大きく変わりました。

では、具体的にどのような点が想像を超えたのでしょうか。
それは建物そのものが「歴史の象徴」であることです。
国会の外観は、多くの方がニュースや写真などで目にしたことがあると思います。
正面右側に参議院、左側に衆議院、その間に中央塔があり、外見についてはイメージしやすいと思います。
しかし、内部についてはなかなかイメージが湧きにくいと思います。私も見学前は、教科書やニュースでしか見たことがなく、予算委員会が行われる部屋しか思い浮かびませんでした。

実際に入ってみると、明治時代から続く建築様式が随所に見られ、天皇陛下専用の通路やさまざまな装飾が施されていることに気付きました。


中でも特に驚いたのは、一見何気なく置かれている木の柵が非常に古いものであったことです。見学中、案内してくださった方に「この柵はどのぐらい前から使われているのですか?」と尋ねると、その方は柵の横を指し、「ここ、見える?」と言いました。よく見ると薄く「貴族院(※)」と書かれていました。この柵は日本国憲法が施行される前、なんと134年前から使用されているものでした。
※貴族院とは参議院の前身。1890年(明治23年)から1947年(昭和22年)まで存在。新憲法により、国会は「衆議院」と「参議院」の二院制に変更され、貴族院の役割は参議院に引き継がれた。

その柵の中にも歴史が息づいていると感じられ、さらに国会の壁には沖縄産の石灰石が使用されており、時折化石が埋まっているという話も聞きました。
もし、国会を訪れる機会があれば、ぜひ壁の化石を探してみてください。(ちなみに壁の化石を見るためだけに訪れる考古学者もいるようです。)

また、私が個人的に良いと思ったことは、国会全体が「節電」をしていることです。
所々で電灯が消えているのが見受けられ、案内をしてくれた方によると環境に配慮し「特別な時以外はいつも節電している」とのことで、広い建物なので電力をなるべく節約しているそうです。

国会は単なる建物ではなく、国家の中枢として重要な役割を果たしています。議事堂内には400以上の部屋があり、それぞれ異なる役割を担っています。
私たち政治部員は、普段は入れない部屋にも特別に案内していただきました。衆議院議場は、まさに国会の心臓部とも言える場所で、厳かな雰囲気が漂っていました。また、国会には衆議院議場と参議院議場がありますが、参議院議場には天皇陛下が座られる専用の席(御座所)が設けられていることも特徴です。


参議院特別体験プログラム」にも参加し、「少年法改正案」をテーマにした委員会の模擬体験をしました。
当日参加した政治部員が委員の役割を分担し、議会を進行する形式で行われました。私も委員として参加しましたが、模擬体験であっても、議論が進むにつれ自然と緊張が高まり、今までにはないほど、集中力が研ぎ澄まされました。それと同時になかなか体験できない状況に楽しさも感じ、本当に議会に出席しているような気持ちになりました。
この体験はとても貴重で、議会の進行の流れや、法案が可決されるまでの複雑な過程を理解する機会となりました。

その後、私たちは議員会館に向かい、そこで国会議員の方とお話をさせていただきました。初めは緊張しましたが、話してみると親しみやすい印象を受けました。
政治に対する熱意も伝わり、私の中で国会議員に対する興味がより一層深まる体験となりました。

最後に
今回の国会見学を通じて、日本の歴史や仕組みを肌で感じることができました。特に何気ない木の柵に薄く「貴族院」と刻まれた文字は印象深く、建物の至るところに歴史の重みを感じられました。
国会内部に初めて入った際、その空気感は他にはない威厳があり、国会という建物でしか味わえない独特の雰囲気に圧倒されました。皆さんも国会を訪れる機会があれば、その「空気感」をぜひ感じてみてください。

最後にこの体験を通して私は「ここで日本は形作られているんだ」と肌で感じ、より一層政治に対して関心が持てるようになりました。
そして国会に一度でも行けたことは、私の国会や国会議員に対する考え方を大きく変えるきっかけになりました。
これからも、政治部で学んだことを活かしつつ、国会見学で得た経験を元に、より深い議論を行っていきたいと思います。

この記事を読んでくださった皆さんも、ぜひ一度国会を訪れてみてはいかかでしょうか?
そして、そこでの歴史や文化、国会ならではの独特の空気感を体感してみてください。

■N/S高 政治部について
https://nnn.ed.jp/about/club/politics/

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