ネットの高校ブログ
【体験学習レポート】栗の産地で“じっくり”商品開発!
まちを満喫したら“ビックリ”なアイデアが生まれた
2024年9月に職業体験プログラム「地域の魅力再発見 新商品プロデュース計画!新たな特産品を生み出そう in 岐阜県恵那市」を実施しました。
9月5日(木)、9月12日(木)、9月19日(木)にオンラインプログラム、9月21日(土)〜29日(日)の8泊9日で現地プログラムを実施し、栗の産地として名高い岐阜県恵那市で栗の収穫から栗を使った商品開発を体験し、恵那市役所にて発表会を行いました。
計12日間にわたる長期プログラムの様子をお届けします。
【事前オンラインプログラム】
事前開催のオンラインプログラムでは、3日間にわたって開催地である岐阜県恵那市のことや商品開発について学びました。
1日目は参加者同士の顔合わせとアイスブレイクのほか、今回の計12日間のプログラムをより実りのあるものにするためのゴール設定などが行われました。
2日目は恵那市役所の方にお越しいただき、恵那市についてご講演いただきました。
3日目は「栗を使った商品」をテーマに発想の方法について学びました。
グループごとにどのような方向性で新商品を制作するか、この段階からイメージを固めつつあったようです。
【現地1日目】
15名の生徒が恵那駅に集合し、アイスブレイクを済ませて早速恵那市内の観光へ。
初日ということもあり、まだ少し緊張した様子でしたが、観光をしながら徐々にリラックスして楽しめていました。
この日見学をしたのは木曽川の中流にある渓谷「恵那峡」、そして「銀の森」です。
恵那峡ではそれまで降っていた雨も弱まり、恵那市名物の五平餅や船での観光を楽しむことができました。
銀の森はクッキーやケーキ、冷凍食品、ピザ、パスタソース、出汁など多岐にわたる食品を製造・提供している企業です。
生徒たちはお土産の購入やアイスの食べ歩きなどを楽しみながらも、「自分達が考えていた新商品のアイデアがすでに全部ある…」と、早速商品開発についての学びも得ているようでした。
【現地2日目】
2日目はグループに分かれ、生徒たちが自ら考えたルートでフィールドワークを行いました。
ちょうど当日、恵那駅周辺にて開催されていた「みのじのみのり祭」や、ドラマなどの撮影地となっている「岩村城下町」など、多くの場所に生徒たち自ら赴きました。
みのじのみのり祭では「五平ロード」という恵那市のさまざまな五平餅が集まるエリアもあり、たくさんの五平餅を食べ比べることもできました。
そのほか、恵那の特産品に関する出店も多くあり、生徒たちは恵那市についてより深く知り、味わうことができた様子でした。
岩村城下町へは明知鉄道というローカル電車に乗って向かいました。
こちらでも、カステラなど恵那市の特産品を食べたり、お土産に買ったりする中で、新商品へのインスピレーションが得られたようでした。
生徒たちは美味しいものを食べられただけでなく、地元の方にインタビューを行った際に皆さんが優しく丁寧に対応してくださったことにも非常に感動した様子でした。
【現地3日目】
3日目は天候にも恵まれ、稲刈り・栗収穫体験を行いました。
稲刈り体験前にはライスセンターにお邪魔し、米が脱穀・精米される様子を見学しました。
その後、歴史ある石積みの棚田「坂折棚田」に移動し、稲刈りの体験を実施しました。
もともと1時間かかると想定していた稲刈りを、生徒たちはものの10分間で終わらせてしまい、周りの大人たちを驚かせました。
「小さいときに一度体験したことがある」という生徒も少なくありませんでしたが、普段あまりやらない体験を新鮮に楽しんでいました。
午後は「えな笠置山栗園」に移動し、栗の収穫体験を行いました。
こちらも午前と同様、まずは栗が出荷される前の工場見学をしました。
栗が洗われ、磨かれた後に、大きさごとに選別される様子を見た後、栗拾いが始まりました。
笠置山栗園は6000本以上の栗の木が植えられた広大な農園です。
園内を車で移動し、いざ栗収穫スポットへ。
最初は栗拾いに苦戦していた生徒たちも徐々に慣れ始め、終わる頃にはバケツをいっぱいにしていました。
帰り際には落ちている栗のイガもなるべく集め、「体験学習」としての栗収穫は終了しました。
恵那川上屋では企業説明をしていただき、店舗見学をさせていただきました。
企業説明では恵那川上屋の経営理念や、商品を開発する上でのマーケティング、市場についての非常に細かい説明まで、生徒の商品開発のためになるお話をしていただきました。
生徒たちから直接お店の方に質問をさせていただいたことも、生徒にとって大きな学びにつながりました。
【現地5・6日目】
5日目・6日目はついに調理に入ります。
栗の扱い方について講義を受けた後、エプロンをつけ、グループごとに試作品の制作を始めました。
材料調達もグループの予算内で行い、すべて生徒たちの裁量で商品開発に臨みます。
最初は包丁の扱いに戸惑っていた生徒も少なくありませんでしたが、この2日間が終わる頃にはすっかり慣れ、グループとしての試作品をしっかりと作り上げました。
6日目には中間発表会と試食会も行いました。
3グループそれぞれが、栗ジュース、栗の炊き込みご飯、栗のティラミスに方向性を固め、グループごとのカラーが出てきました。
【現地7日目】
この日は最終成果発表会前日で、材料調達、そして発表資料の作成に明け暮れた日となりました。
資料制作中には、恵那市長をはじめ市役所の皆様にもお越しいただき、生徒のアイデアや資料内容について恵那市に住んでいる・関わっている方の視点からアドバイスをいただくこともできました。
【現地8日目】
この日はついに最終成果発表会当日となります。
午前中に試食用の新商品を調理し、午後に発表会場である市役所に向かいました。
生徒たちは朝から緊張した様子ではありましたが、試食分を作りながらリラックスできたのか、余った食材で別の料理を作るなど、調理を楽しむ姿も見られました。
そして午後、市役所に向かいリハーサルなどをこなすとすぐに発表本番です。
生徒たちの発表を聞きに多くの参加者が集まった中、午後3時に発表会を開始しました。
発表会は、生徒たちが作った試食用の新商品を参加者の方々に配り、試食しながら進行したおかげか、会は終始和やかな雰囲気でした。
全グループの発表が無事終了。
やりきったと感じる生徒も、悔いが残った生徒もいましたが、すべて生徒の成長に繋がったように思えます。
発表会後はお楽しみのバーベキュー大会!
発表会に参加していただいた皆様にもお越しいただき、充実した時間を過ごしました。
ゆっくりと話せる貴重な機会を逃すまいと、商品開発のフィードバックから今後の進路相談まで、地元の方とたくさん話すことができました。
【現地9日目】
長かった9日間もあっという間でした。
ついに最終日を迎え、振り返りを行い解散となります。
初めての地でたくさんの初めてのことに挑戦し、商品開発の0から100を経験した生徒たちの姿は頼もしく、すっかり仲を深めた仲間たちとの別れを惜しみつつも、とても清々しい表情をしていました。
今回参加した生徒の感想を紹介します。
●Aさん
8泊9日が一瞬のように感じるほど、1日1日が充実した内容でした。稲刈り・栗拾い・工場見学で、日常では触れ合う機会のない体験やお話を聞くことができ、とても良かったです。限られた時間内でチームで試作品を考えて発表することができて良かったです。
●Bさん
棚田の景色が特に最高でした!稲刈りや初めて体験することができた栗拾い、普通の学校では行わないであろう本格的な商品開発も経験することができました。貴重ですごく楽しく、良かったです。また、屋台でいろいろな食べ物を食べることができたことと、遊覧船に乗れたことも良かったです。全部最高でした。
●Cさん
間違いなく最高の思い出になりました!8泊9日という普通では体験できないような長さの宿泊で、皆と信じられないくらい仲良くなれ、生活をともにしてる間に共通の話題ができたりと本当に新鮮で刺激的な期間でした!
●Dさん
チーム内でのコミュニケーションの大切さを改めて実感しました。意見が合わなかったり、考えが違ったりする場面もありましたが、それを乗り越えて一緒に成果を出すためには、しっかりと話し合い、お互いの考えを理解し合うことが重要だと改めて感じました。
●Eさん
今回のプログラムを通じて、たくさんの新しい経験をすることができました。
今まで長期間親から離れて生活するということがなかったため、とても貴重な経験をすることができたと思います。洗濯の仕方を学ぶことができました。
また、人との関わり方を身につけることができたと思います。グループワークや大広間などでの交流を通じて、皆と関わることができました。今まで人と関わることが苦手でしたが、長期間にわたりたくさんの人と交流したことで苦手意識が薄れてきたので良かったです。
これからも体験学習やワークショップを通じて、たくさんの経験を積みたいと思います。
現地9日間という長期のプログラムとなりましたが、生徒たちの成長をつぶさに感じ取れる充実した期間でした。
今後もN/S高では、さまざまな地域と生徒の皆さんがつながることができるような魅力ある体験学習プログラムを行っていきます。
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