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【N/S高政治部】政治家に直接質問!
~自民党幹事長・茂木敏充氏による特別講義~

【N/S高政治部】政治家に直接質問! ~自民党幹事長・茂木敏充氏による特別講義~

※このブログは、S高ネットコース2年生、有本莉瑚さんに書いてもらいました。

こんにちは、政治部5期生の有本莉瑚です。
N/S高政治部では、政治家や専門家の方々による対話型の講義を行うとともに、1年を通してチームに分かれて自分たちの政策を検討し、最後は政治家の方へ提言するという活動をしています。

今回は、2024年6月に行われた茂木敏充自由民主党幹事長による特別講義についての記事を書かせていただきました。
講義の様子はYouTubeX(旧:Twitter)Liveで視聴可能ですので、ぜひご覧ください。

講義は主に、茂木幹事長に生徒からの質問にお答えいただく形で進行されます。
私は政治部員になって初めての特別講義だったため、講義前は緊張と不安な気持ちを抱えていましたが、茂木幹事長が生徒の質問一つひとつと真摯に向き合いながら答えてくださったおかげで緊張がほぐれ、充実した有意義な一時間半を過ごすことができました。

質問は全て、私たち政治部員が事前に考えたものです。
茂木幹事長の公式ホームページやYouTubeなどのインタビュー動画を参考にし、これまでのご経験を踏まえた内容になるように意識しました。

当日は、教育の多様化や政治家の世襲、ジェンダーギャップの解消など、茂木幹事長が以前言及されていたことに関する質問から、生徒が個人的に気になっているテーマまで、多岐に渡る質問が飛び交いました。

その中で印象に残っているのが、外交を行う上で最も重要だと考えていることについて問われた場面です。
茂木幹事長は「自国の意見をはっきり伝えた上で、相手の意見に耳を傾け、一致点を探すことが重要」だと考えているそうです。
外務大臣としてのご経験を踏まえ、日本外交の基本姿勢を「包容力」と「力強さ」という2つの言葉で表しており、「包容力」は、それぞれの国の個性・伝統・文化を大切にしながら、一緒に成長できる方法を探す姿勢。「力強さ」は、国際ルールや平和的に問題を解決する法の支配の尊重といった基本的な価値観については堅持する姿勢のことだとお話しされていました。

この考え方には、私が政治部で活動する際に意識している点と共通する部分があり、非常に共感しました。

政治部では、各チームに分かれて政策の検討・提言等の活動を行いますが、チームは似た主義主張をもったメンバーで構成されるため、思想が偏ってしまうエコーチェンバー現象(※)が避けられません。
そのため、異なる意見を理解し、より多くの人に受け入れてもらえる政策提言を行うことを最終目標に掲げ、定期的に他のチームとの討論・交流会を行なっています。
※エコーチェンバー現象・・・同じ意見や価値観の人たちだけで集まることで、自分の考えが「正しい」と思い込んでしまう現象。特にSNSの中で起きやすいと言われている。

この討論・交流会の中で、私が一番大切にしているのは、まさに茂木幹事長が言及されていた「相手の意見に耳を傾け、一致点を探すこと」です。
初めはお互い真逆の意見に見えても、腹を割って意見を明確に伝えつつ、相手の意見にも丁寧に耳を傾けることで、意外な共通点を見つけられることに気が付きました。

例えば、他チームとの討論・交流会では「日本をより良くしたい」という共通の思いが必ず存在していると感じます。
意見の対立は、共通の目標を掲げながらも、それぞれが異なる価値観を持っているため起こってしまうものなのです。
この対立を解消するためには、茂木幹事長が言及されていた「包容力」を発揮し、お互いの意見をはっきり伝え合い、歩み寄りながら一致点を見つけることが大切です。
一致点を見つけることで、必ず両者が納得できる折衷案を見つけ出すことができます。

また、講義全体を通して、茂木幹事長が「一人ひとりのポテンシャルが最大限に発揮できる社会」を目指し、「変化を恐れない姿勢」を持っていることを強く感じました。
特に、労働に関するテーマを注視されており「自分の時間を自由に使えるようにするため・副業で身につけたスキルを本業で活かすため・選択肢を増やすために、副業の完全解禁を目指したい」とのことです。

それを踏まえて私は、以下のことを質問しました。
「私は、経営が破綻しているにも関わらず、金融機関や政府機関の支援によって存続している『ゾンビ企業』への経済的支援を最小限にし、再就職先が容易に見つけられる社会制度を整備して、企業の新陳代謝を活発にすることで、日本社会の所得や生産性を向上させるべきだと考えます。茂木幹事長は、総理大臣になった場合、副業を可能にする方針を打ち出したいと仰っていましたが、『ゾンビ企業』についてはどのようにお考えでしょうか」

茂木幹事長からは「企業の新陳代謝を進めていくことはとても大切だと思っている。その中で、雇用をどう守っていくのかが課題。雇用については、ハローワークが責任を持って対応する方針を打ち出していきたい。人材と企業のマッチングをきちんと行い、労働移動を進めて、それぞれの人が活躍できる状況を作っていきたいと考えている」といった旨のご回答をいただくことができました。

追加の質問セッションで質問したため回答時間が短く、茂木幹事長のご回答についてさらに詳しくお聞きする機会がありませんでした。
そのため、本来の質問の意図である「ゾンビ企業への経済的支援を最小限にするか否か」について明確なご回答を得られなかったことが心残りです。
しかし、今振り返ってみると、たとえ追加の質問をする時間があったとしても、緊張して感想を述べるだけで終わってしまっていたかもしれません。
あらかじめ、茂木幹事長のご回答を予想した上で、その質問まで考えておくべきでした。
もし時間を巻き戻すことができるのなら、求職者側の応募の手軽さや、求人票の掲載方法や露出度、掲載期間を含めたさまざまな観点から、近年民間の求人サイトを利用する求職者が大幅に増え、ハローワークの利用者が減少している問題についても併せて質問したいです。
ハローワークの責任について言及されていた茂木幹事長が、現在のハローワークのシステムについてどのように考えられているのかが気になります。

それにしても、質問に対して丁寧に回答されながらも、ご自身が実現したい政策についても併せて述べられるトークスキルには感銘を受けました。

◾️感想
今回の特別講義では、国会や選挙活動で見るのとは異なる政治家の姿を拝見し、政治や政治家の存在をより身近に感じることができました。
政治家は私たちが投票で選んだ「私たちの代弁者」であり、常に身近な存在であるべきです。
しかし、多くの若者にとって政治家は「よくわからない小難しい話をしている赤の他人」であり、候補者や政治家一人ひとりに興味を持つことができない状況なのではないでしょうか。
インタビューなどを通して人間味のある多様な姿を積極的に発信することで、国民の政治家への関心が高まるのではないかと感じました。

講義の最後には、ドラゴン桜に登場する「大好きな昆虫採集を突き詰める中で英語や数学が必要になり、勉強をして最終的に東京大学に合格した生徒」の例を挙げ、好きなことや興味があることから始める大切さを教えていただきました。
茂木幹事長のお言葉を胸に、政治部の活動をはじめ好きなことに熱中し、楽しみながら人生の可能性を広げていきたいと思います。

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