＜登壇にあたって生徒へのメッセージ＞
若者が政治に関心がないと言われているが、関心がなくても生活できているということでもある。
しかし、突然の重病とならないように検診を受けて健康を維持するのと同様、日頃から広く情報をとり、意見を言えるようにしておくことが大切。人気と人望の違いを見極めるには直接会うことも重要。
批判を聞かないのも、落ち込むのも間違い。
自分の思うところを言うことが大切です。
 
日本は今後、お先真っ暗なのだろうか。私は決してそうは思いません。
日本のマンガやアニメ、ポップス、ファッションなどの若者文化は国境を越えて、世界中の若者の価値観に影響を与えており、日本人が考えている以上に日本という国は諸外国から期待され評価されている。
納期を守る、勤勉に働く、といった強みもある。もちろん、少子高齢化、厳しい安全保障環境など課題は数多い。
こうした将来にわたる課題に対応するため、不人気な政策を含め、政治が対策を講じていかねばなりません。
若い人たちに、さらに政治を知って欲しい。３年前の授業でその思いを強くしました。
当日皆さんとやりとりすることを楽しみにしています。

【司会、N/Ｓ高 政治部 顧問】
◆ 川邊健太郎氏プロフィール

1995年、大学在学中にスタートアップ企業である電脳隊を設立。その後設立したピー・アイ・エムとヤフーの合併に伴い、2000年にヤフー入社。「Yahoo!みんなの政治」の立ち上げ、「Yahoo!ニュース」の責任者などを歴任。2009年、GYAOの代表取締役に就任。2012年、ヤフー COOに就任。2018年、ヤフー 代表取締役社長CEOに就任。2021年、LINEとの経営統合に伴い、Zホールディングス 代表取締役社長Co-CEOに就任。2023年4月より、Zホールディングス 代表取締役会長に就任し、政策渉外活動に専念。

＜川邊健太郎氏からのメッセージ＞
これからの日本社会の中心となる高校生の皆さんには、ぜひ主体的に政治や経済を「私事」として捉えて欲しいと思います。
選挙権年齢が18歳に引き下げられたことで、高校在学中に有権者となる人もいます。この高校3年間で大いに関心を持ち、理解を深め、有権者としての準備をしておくと良いでしょう。
私はこれまで20年以上インターネット一筋のキャリアを歩み、政治とインターネットを繋げる取り組みもしてきました。インフルエンサーやセンセーショナリズムの拡大など、個人が影響を受けやすい機会が増えている今こそ、自分で「熟慮する」習慣を身に着けることも大切なことです。
 
未来は、皆さんの手で変えられます。
役割や機能を正しく理解し、動かし方を学び、そして皆さんの未来がどこに向かうべきなのかを一緒に考えていきましょう。皆さんが描く素晴らしい未来を、政治や経済を通して実現できるはずです。
当日は、皆さんと活発な議論ができることを楽しみにしております。

【N/S高政治部 麻生太郎自由民主党副総裁による特別講義『経済と日本の未来』】 概要
＜日時＞2023年9月6日（水）15時30分～17時00分（予定）
＜ゲスト＞麻生太郎氏（自由民主党副総裁）
＜司会＞川邊健太郎氏（N/Ｓ高政治部 顧問、Zホールディングス株式会社 代表取締役会長）
＜参加生徒＞N/Ｓ高政治部4期生
＜内容＞
・麻生氏と川邊氏によるプレトーク
・政治部生徒とのQ&Aセッション
◆ N/S高政治部の活動目的
・与野党問わず、さまざまな政治家の方の話を直接聞くことで主権者としての視野を広げる
・メディアリテラシーを身につけ、情報操作に惑わされず自分で調べ考え判断する習慣をつける

◆麻生氏前回ゲスト講義　N高（当時）政治部初回授業アーカイブ

＜実施日＞2020年9月9日
・ニコニコ生放送：https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327828002
・YouTube：https://youtu.be/HwYFSO5OdDA