
去る2月5日の記者発表会と特別審査会を経て発足した、N高起業部。
(ブログ:【特別審査会】プロジェクトN集大成、そして次のステージへ。)
「高校卒業後の進路に新たな選択肢を!」というビジョンを掲げた新たな活動がスタートしました。
2月8日、記者発表会と特別審査会で興奮冷めやらぬこの日は、N高起業部として初めての活動日。
記念すべき起業部初回の活動日に、選抜されたメンバーが代々木キャンパスと心斎橋キャンパスに集まりました。
2月と3月の2か月間、起業に向けた基本的な知識や事業計画を立てる上で必要となる知識を「特別カリキュラム」によってデロイトトーマツベンチャーサポート(N高起業部教育プログラム提供会社)の担当講師から学びます。
迎えたその初日―
冒頭から妥協なしの講義が始まりました。

「みなさんの実現したいビジョンは何ですか」
「そのために取り組むべきミッションは何ですか」
講師からの唐突な質問に、生徒たちは戸惑いを隠せない様子です。
初回講義のテーマは、「ビジョンとミッション」。
事業を進めるにあたり、最も重要な内容です。
これまでは、何となくよさそうだから、自分が好きだから、という漠然とした理由でプロジェクトを進めてきたメンバーもいたはず。講師から問われることで改めて自分のプロジェクトの価値を考えるきっかけになります。
やりたいことと、それに向けてやるべきこと。
シンプルな問題ですが、明確な答えを出すのは思いのほか難しいもの。
「世の中で一流と言われている企業には、必ずビジョンとミッションがあります」
「みなさんも一流を目指すのであれば、一流企業に負けないビジョンとミッションが必要です」
「さあ、まずは情報収集!調べてみよう!」

講師の話を聞きながら、各々が思いつく企業のビジョン・ミッションをネットで調べていきます。
知りたい情報にすぐアクセスできるスピードはN高生ならではのもの。
「ビジョンとは何か?」というサイトを発見し、Slack(メッセージアプリ)で共有するメンバーも。
「セブンイレブンってこんなビジョンなんだ」
「ドワンゴのビジョンは、やっぱりネットなんだ」
「トヨタの理念って、自動車のことに一言も触れていない・・・」
ビジョンやミッション、理念など様々な企業の情報を調べることで、「会社」というものがどういうものなのかということを理解していくことにつながります。
また、普段とは異なる角度から情報を知ることで、身近な企業がより身近な存在になっていきます。
さて、ここからが本番。
自分たちのプロジェクトについて考える時間です。
「自分が実現したいビジョンは何ですか?そのためにすべきミッションは何ですか?」
自分たちが本当に実現したいことは何なのか。
心から成し遂げたいと思えることは何なのか。
そのために必要なことは何か…。
「うーん、なんなんだろう、本当に実現したいことって…」
シンプルながらも難しい問いに悩む生徒達。
なかなか答えが出ない生徒に講師が寄り添い、問いかけます。
「なぜそれをやろうと思ったのかな?」
「小さい時のどのような体験が関係してそう?」
「それをすることで、誰が幸せになれる?」
生徒達は質問の意味をかみしめ、思考を深めることで答えを探していきます。
「はい、本日の講義はここまで」
「ビジョン・ミッションは、一朝一夕に簡単に作るものでも、作れるものでもありません。考えれば考えるほど悩ましいですね。ですが、悩ましいほど深いものが詰まっているビジョン・ミッションを創っていくこと。これがとても大切です。ぜひ今日をきっかけに、じっくりと考えていきましょう。」
本当に実現したいことは何なのか・・・
シンプルであり大きな宿題をもらって、起業部として初めての活動、講義1日目が無事に終わりました。