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【国際教育プログラム実施レポート】観光地バリ島の裏側で「ゴミ問題・貧困・医療」を学び、自分自身と向き合えたN高生たちの6日間

【国際教育プログラム実施レポート】観光地バリ島の裏側で「ゴミ問題・貧困・医療」を学び、自分自身と向き合えたN高生たちの6日間

2026年7月5日から10日にかけて、N高等学校・S高等学校・R高等学校(以下、N高グループ)は、『インドネシアフィールドワーク 2026』を実施しました。

世界有数の観光地として知られるバリ島は、その裏側で急激な発展に伴う環境問題、貧困、産業構造の偏りといった深刻な課題を抱えています。本プログラムでは、一般社団法人Earth Companyの協力のもと、ゴミ集積場の訪問や無償医療施設での対話など、通常の旅行では立ち入ることのできない「現場」に深く入り込み、生徒たちが社会課題のリアルを学んだ様子をレポートします。

◼︎バリ島到着・環境に配慮した宿泊施設を見学

初日は移動日。夜にバリ島のングラ・ライ国際空港に到着し、今回のフィールドワークで宿泊・活動の拠点となる「Mana Earthly Paradise」へ向かいました。

2日目は、「Mana Earthly Paradise」の施設を見学しました。施設で提供される食事用の野菜は敷地内で育てられており、生ゴミなどを堆肥として再利用するコンポストにも取り組んでいます。また、客室に備え付けのシャンプーなどにも排水後の環境への影響に配慮した製品が使用されています。



午後は、施設内の「Yoga Shala」と呼ばれるスペースでセッションを行い、バリの文化や社会・環境課題について学びました。特に生徒たちにとって印象的だったのがゴミ問題です。現地のゴミ問題の裏には、日本を含む海外での生産・消費活動が深く関わっていると知り、自分たちの日常とのつながりに気づく機会となりました。施設での工夫やセッションでの学びを通じ、これから始まるフィールドワークへの理解を深めました。


◼︎スウン最終処分場(TPA Suwung)で暮らす人々の生活を知る

3日目は、バリ島最大級の最終処分場「スウン最終処分場(TPA Suwung)」と、その周辺で暮らす人々のコミュニティを訪問しました。

バスを降りた瞬間から強いゴミの臭いが漂い、目の前には広大な敷地に積み上げられた大量の廃棄物が広がっていました。写真や映像では分からない空気感や臭いを直接体験し、ゴミ問題の実態を身をもって知る時間となりました。

現場では、ゴミから資源を回収・分別して生計を立てている方々の話も伺いました。課題が環境負荷だけにとどまらず、働く人々の生活や経済とも直結していると実感。「ただゴミを減らせばいい」という視点を超え、複雑な社会構造と人々の暮らしの両面から課題を捉える重要性を学びました。

その後は地域の子どもたちとレクリエーションを実施。言葉が通じなくても、ゲームや身振りで打ち解け合い、距離がぐっと縮まる時間となりました。

◼︎環境保全団体「Sungai Watch」で海洋ゴミ問題を学ぶ

午後は、海洋ゴミ問題に取り組む環境保全団体「Sungai Watch」の分別施設を訪問しました。

施設では、海や川から回収したゴミを分別・資源化する工程を見学。ゴミと一緒に回収された砂をバリ島のビーチへ戻す取り組みや河川に「バリア(回収施設)」を設置して海へ流出する前に回収する仕組みの説明を受け、実際に回収されたゴミの分別作業も体験しました。
実際に手作業での分別を体験し、単にゴミを回収するだけでなく、海への流出を防止する技術的・構造的な仕組みづくりや、使い捨てに頼らない社会を目指すアプローチの重要性を肌で感じました。

◼︎「ブミセハット国際助産院」で貧困と医療について学ぶ

4日目は、「ブミセハット国際助産院(Bumi Sehat)」を訪問しました。ここでは貧困で十分な医療を受けられない妊産婦を救うために設立された施設で、無償かつ24時間体制で医療を提供しています。
施設の見学に加え、創設者ロビン・リム氏から直接お話を伺う機会をいただきました。地域医療の現状や現場の課題について理解を深め、生徒たちは「医療を受けられること」が当たり前ではない現実を実感しました。

生徒一人ひとりからの質問にも丁寧に答えていただき、最後には「夢は大きく持ち、実現に向かって歩み続けることが大切」とメッセージをいただきました。生徒たちにとって、命と向き合う現場で活躍する方の想いに触れる貴重な時間となりました。


◼︎ 再生型農業の現場で持続可能な食を学ぶ

5日目は、持続可能な農業と観光に取り組む「Astungkara Way(アストゥンカラ・ウェイ)」を訪問しました。
生徒たちは実際に田んぼに入って堆肥撒きや堆肥づくりを体験。

環境負荷を抑えた栽培方法について説明を受け、土や作物に直接触れる体験を通して、日々の「食」が自然環境とどのように循環しているかを深く理解する時間となりました。


◼︎6日間で得た学びと自分自身との対話

連日の活動後に行った振り返りセッションでは、見聞きしたことや感じたことを共有し合い、自分とは異なる視点に触れながら学びを整理しました。
環境問題、地域医療、持続可能な農業など、バリ島が抱えるさまざまな社会課題の現場を訪れた経験は、教室では得られない深い学びとなりました。この経験が、これからの探究活動や進路選択、そして自分らしい社会との関わり方を模索するきっかけになることを期待しています。

◼︎参加した生徒の声

「日本では感じにくい問題がたくさんありました。このプログラムを通して物事を自分ごととして考えられるようになり、これからの人生にも大きく関わる経験になったと思います。」

「普段出会うことのない全国の仲間と交流し、自分とは違う考え方にたくさん触れることができました。現地を訪れたからこそ、日本との違いや社会課題をより深く知ることができました。」

「体験するだけで終わらず、毎日自分の考えを言葉にし、仲間と意見を共有する時間があったことで、自分自身の理解も深まり、他の人の視点も知ることができました。」

「最初は不安でしたが、プログラムを終えて一番強く思ったのは『行ってよかった』ということです。現地でしかできない体験や仲間との出会いは、自分を大きく成長させてくれました。」

「6日間で自分が変われるのか半信半疑でしたが、多くの学びや仲間との出会いを通して、自分自身と向き合うことができました。本当に参加してよかったと心から思います。」


◆N高グループ 国際教育プログラムについて◆

https://nnn.ed.jp/attractiveness/extracurricular/overseas/global_program/

N高グループでは、本プログラムをはじめ、海外研修やオンライン国際交流、国際機関による特別講演など、多様な国際教育プログラムを展開しています。現地への渡航プログラムや、国内にいながら世界とリアルタイムに繋がれる先進的な学びの場を広げることで、生徒たちが多様な価値観に触れ、未来の可能性を自ら広げていける教育活動をこれからも展開してまいります。

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