KADOKAWA・ドワンゴが創るネットの高校

マイページログイン
生徒会・実行委員会

この記事をシェア

XFacebookLINE

【N高グループ生徒会】ZEN Studyに字幕を追加!授業改革プロジェクトの取り組み

【N高グループ生徒会】ZEN Studyに字幕を追加!授業改革プロジェクトの取り組み

※このブログは、N高卒業生の村田 悠さんが執筆しました。


こんにちは。N高グループ第3期生徒会近畿地区代表を務めておりました、ネットコース卒業生の村田 悠です。

今回は、バーチャルイベント実行委員会代表を務めたネットコース卒業生の齋藤 凱さんとともに、生徒会役員として取り組んだ『ZEN Study授業改革プロジェクト』の第一弾である字幕追加企画についてご紹介します。


■ZEN Studyへの字幕追加を目指して

本企画は、ZEN Studyで提供されているすべての授業(映像授業・ライブ授業・VR授業)に字幕機能を追加することを目指した取り組みです。

きっかけは、私自身の生徒会選挙活動中にスクーリング会場やキャンパスを回り、生徒のみなさんと直接話す中で聞いた「ZEN Studyに字幕があったらより学びやすいのではないか」という声でした。現在の仕様では、電車移動中など音を出せない環境での学習や、聴覚に障がいのある生徒にとって、授業内容を十分に理解することが難しいという課題があります。

こうした課題を解決し、より多くの生徒が状況に左右されずに学べる環境を整えることを目的として、本企画では字幕機能の有用性や実現可能性について検証を行いました。

■プロジェクトの歩みと取り組み

①株式会社ドワンゴへの相談と協議(2024年12月)

まずは企画の実現に向けて、ZEN Studyの運営会社である株式会社ドワンゴへ技術的な可否や導入について協議を実施しました。その際、「導入に向けて、まずは字幕の有用性を検証することが必要である」との方向性が示され、ここから本格的な検証計画が動き出しました。


②早稲田大学 人間科学学術院との連携(2025年9月〜2026年3月)

検証の精度と客観性を高めるため、早稲田大学 人間科学学術院 教授の森田裕介さん、助手の内山慎太郎さんと連携して取り組みを進めました。 2025年9月から2026年3月までの期間、専門家の視点からアドバイスをいただきながら、企画の内容や検証方法について検討を重ねました。また、株式会社ドワンゴに提出する報告書の作成においてもご協力いただきました。この連携を通して、過去の研究事例を踏まえた客観性と説得力のある検証を進めることができました。



③全校生徒へのアンケート(2025年10月)

実際のニーズを把握するため、N高等学校・S高等学校・R高等学校の生徒を対象にアンケートを実施しました(2025年10月9日〜10月22日)。その結果、927件の回答が得られました。

アンケートでは「移動中など音を出せない環境でも学習したい」「字幕があればより理解が深まる」といった声が多く寄せられました。また、聴覚に配慮した学習環境の必要性についても、多くの生徒が関心を持っていることが分かり、字幕機能が幅広い生徒にとって有用である可能性が裏付けられました。


「字幕を入れてほしい教科」アンケート結果


④現地検証プログラムの実施(2026年2月)

字幕機能の有用性を検証するため、2026年2月7日にN高等学校横浜キャンパスにて、在校生42名を対象とした現地検証プログラムを実施しました。

参加者をAチーム・Bチームに分け、地理探究・化学・古文の3科目について、字幕の「あり・なし」を入れ替えながら授業動画を視聴。各科目ごとに事前テスト・動画視聴・事後テスト・アンケートを組み合わせることで多角的に検証しました。


検証の結果、テストの点数という数値面では大きな差が見られなかったものの、科目や個人の学習特性によって効果が見られる可能性が示されました。さらに、「視覚情報により理解が深まる」「学習内容への興味が高まる」といった意識・モチベーション面でのポジティブな効果を確認することができました。

■今回得られた知見と、未来への展望

2026年3月、集まったアンケート結果や現地検証のデータをもとに株式会社ドワンゴへ成果報告を行いました。

今回の検証では、字幕機能の有用性を明確に証明することはできませんでした。思っていた通りの結果ではなかったものの、生徒の声をきっかけに「実際に検証する」という大きな一歩を踏み出せたこと自体が、私たちにとって非常に大きな成果だったと感じています。



現地検証の印象評価ではポジティブな変化が見られるなど、条件によっては学習体験に良い影響を与える可能性も感じています。今回の結果は一つの形に過ぎず、まだ検討の余地があるテーマです。

多くの生徒から字幕機能に対する期待の声が寄せられていたのですが、すぐに導入につながる結果ではなかったため、今回得られた知見を今後にどう活かしていくかが重要だと考えています。

本企画は、私の公約から始まったプロジェクトということもあり、個人的にも強い思い入れがあります。今回踏み出した一歩と得られた知見が後輩へと引き継がれ、これからも生徒の手で新しい可能性を拓く挑戦が続いていくことを心から願っています。

この記事をシェア

XFacebookLINE