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【N高グループ研究部】分野や学校の垣根を超え、中高生の研究が交差する開かれた舞台『第一回全国中高生学術審査会 —i²(アイツー) 独創する知性—』開催レポート

【N高グループ研究部】分野や学校の垣根を超え、中高生の研究が交差する開かれた舞台『第一回全国中高生学術審査会 —i²(アイツー) 独創する知性—』開催レポート

学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校・R高等学校(以下、N高グループ)のネット部活「N高グループ研究部」は、さまざまな学術領域で専門的な学修や研究活動を行っている中高生が、アドバイザーによるサポートや専門家による講演を通じて、広く知見を深めることができるコミュニティーです。学園生以外も所属可能で、活動資金の支援や仲間との出会いを通じて、未来の学術界を担う人材を育成しています。


今回のブログでは、分野を問わずヒューマニティーズ(人文知)の価値を届けることを目的に、中高生が自らの学術的研究を発表した特別審査会『第一回全国中高生学術審査会 —i²(アイツー) 独創する知性—』の様子をお届けします。



■「第一回全国中高生学術審査会」について

「第一回全国中高生学術審査会 —i²(アイツー) 独創する知性—」(以下「審査会」)は、N高グループ研究部・東京大学ヒューマニティーズセンター株式会社ジブンジンブンの共同主催により、2026年3月29日に東京大学 情報学環・福武ホールにて開催されました。3日間にわたり開催された「研究部合宿」の最終プログラムとなります。


従来は研究部員のみの「特別発表会」としての実施でしたが、今回より研究部員以外の全国の中高生にも発表の機会を開くため公募を実施。当日は研究部員4名と、公募により選出された他校の高校生2名が同じ舞台で発表を行いました。


審査会ではゲスト審査員として、

佐藤正樹先生(東京大学大気海洋研究所 教授/横浜国立大学台風科学技術研究センター 副センター長・教授)

苅部直先生(東京大学法学部 教授)

大谷美沙都先生(東京大学大学院理学系研究科 教授/奈良先端科学技術大学院大学 客員教授)

河原林健一先生(国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 教授/東京大学大学院情報理工学系研究科 教授)

の4名をお迎えし、角川ドワンゴ学園の山中伸一理事長とともに、発表に対する質疑とフィードバック、審査をいただきました。また、司会は学術バーQ店長の山口真幸氏に務めていただきました。

なお、審査では、特に優れた研究に対して「最優秀賞」や「特別審査員賞」が授与されました。


審査会当日の様子はニコニコ生放送とYouTubeでご覧いただけます。

・ニコニコ生放送:https://live.nicovideo.jp/watch/lv349904597

・YouTube:https://www.youtube.com/live/2zYWqnkRcMY



■研究発表内容

研究発表と質疑応答を行った6名を紹介します(所属は2025年度のもの)。

・島田有吾さん(福岡県立修猷館高等学校・N高グループ研究部)

「数値シミュレーションを用いた台風の将来構造予測」

・五十嵐健悟さん(海城高等学校・N高グループ研究部)

「デスクプレース(Wittgenstein Briquet)パズルのNP困難性」

・賀須井美咲さん(N高等学校・N高グループ研究部)

「子の最善の利益の行方ー親権制度との関係から見る民法改正の射程ー」

・山近晴也さん(東京大学教育学部附属中等教育学校)

「ラバーハンドイリュージョン、ヴァーチャルハンドイリュージョンのヴァーチャルリアリティを用いた拡張」

・飯田創士さん(長野工業高等専門学校)

「間違い探しを生成するシステムの開発」

・小松和滉さん(長野県諏訪清陵高等学校・N高グループ研究部)

「神経系なき情報処理ー機械受容チャネルの局所的脱感作によるオジギソウの刺激識別と馴化様応答ー」



どの発表も専門性と独自性が高く、発表者の熱意が伝わってくる内容で、個々の関心や問題意識に基づいた研究が展開されていた点が印象的でした。審査員からの質疑に対しても、自らの研究の課題を冷静に受け止めながら誠実に応答する姿が見られ、学問に真摯に向き合う姿勢がうかがえました。


審査の結果、最優秀賞に選ばれたのは、小松和滉さんでした。その他の発表者にも、ゲスト審査員の先生方や審査委員長からそれぞれ講評とともに賞が授与されました。また公募で選ばれた高校生2名は、今後研究部員として活動していくこととなりました。



■審査員からの全体講評

最後に、審査員の方々から全体講評をいただきました。

特に印象に残っているのは、ChatGPTやGemini、Claudeなどの生成AI(LLM)が発展・普及した現代で求められることについて言及した、河原林健一先生と大谷美沙都先生のお話です。

河原林先生は、AIにはまだできないことがあるからこそ科学を学ぶ意義があると語り、苦しさを伴っても、自分の頭で考え、新しいものを作り出すことを続けてほしいとおっしゃっていました。

大谷先生は、AIを日常的に使う世代へのメッセージとして「『停電したときに自分に何ができるか』というパフォーマンスがあなたの価値である」と話し、スマートフォンやインターネットが使えない状況になっても失われない、自分の中の知識や経験、知恵、ネットワーク(人と人との繋がり)を育むことの重要性を強調していました。


■おわりに

審査会の最後には、「これからも研究がんばるぞ!」の掛け声に合わせて、参加者全員で集合写真の撮影を行いました。

審査会は生徒の学術活動における一つの通過点であり、決してゴールではありません。発表した生徒は、今後も試行錯誤を重ねながら、学問や各々の問いに向き合い続けていくことでしょう。今回の審査会での経験が生徒たちにとって今後の糧となり、より確かな足取りで歩んでいく力となることを願ってやみません。


N高グループ研究部では、学術研究に取り組む中高生が、分野や所属校の垣根を超え、他の生徒との交流が生み出す相互作用によって各々の探究を深めていけるよう、今後も部員募集や審査会を実施していく予定です。



■研究部ホームページ

https://nnn.ed.jp/about/club/kenkyubu/

■研究部X

https://x.com/kd_kenkyubu

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