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N高・上野愛咲美さん、史上最年少で女流棋聖を獲得
「第21期ドコモ杯女流棋聖戦」

~上野愛咲美女流棋聖の特別インタビューも公開~

 

1月29日(月)に、日本棋院主催、株式会社NTTドコモ協賛で開催した「第21期ドコモ杯女流棋聖戦」三番勝負の第2局において、N高等学校 上野愛咲美さん(二段)が、6連覇をかけて挑む謝依旻女流棋聖と対戦し、2連勝で女流棋聖を奪取しました。

上野さん(二段)は、16歳3ヶ月という若さで女流棋聖戦を制し最年少記録となる素晴らしい成績を収めました。

 

■第21期ドコモ杯女流棋聖戦

http://www.nihonkiin.or.jp/special/fkisei/fkisei21.html

 

■挑戦手合日程

・第1局 1月19日(金)  ホテルサンライフガーデン(神奈川県平塚市)  上野愛咲美初段:白中押し勝ち

・第2局 1月29日(月)  竜星スタジオ(東京都千代田区)  上野愛咲美二段:黒中押し勝ち

・第3局 2月  5日(月)  竜星スタジオ(東京都千代田区)

 

 

【上野愛咲美女流棋聖 特別インタビュー】

 

―初タイトル獲得となる女流棋聖戦を勝利した心境は?

 

「2連勝は夢にも思っていなかったので、嬉しいです。ただ、対局はほぼ毎週あるので、気は抜けないですね。対局が終わって、ホッとはしました(笑)」

 

―予選、本選トーナメント、女流棋聖戦三番勝負と長い道のりを振り返ってみて?

 

「この棋戦は昨年も悪くない成績でしたので、予選から特に気合を入れていました。本選からはテレビでも中継があって、1回戦の前は緊張していました。トーナメントなので少しずつ慣れていって、挑戦者決定戦の時には結構落ち着いて打てました」

 

―緊張を乗り越えるためにどうしている?

 

「普段からあまり緊張するタイプではないですが、緊張しそうになったら、『楽しもう!』って思うように切り替えています。緊張すると碁を打つことが嫌になってしまうので、楽しんだ方がいいかなって思います」

 

―第1局目を勝利した後や、タイトルのかかる第2局目を迎える前日の心境は?

 

「第1局目が終わったときはすごく疲れました。対局後の検討をして、帰りの電車ではぐったりしてました(笑) 第2局目の前日は、『いよいよ明日だ!』というような実感があまりなくて、このままで大丈夫なのかなというくらい、いつも通りでした」

 

―謝依旻(シェイ イミン)女流棋聖に挑戦するというのに平常心でいられたなんて、すごいですね。

 

「謝依旻先生は女流棋聖の6連覇がかかっていましたし、昔から私も尊敬する憧れの先生との対局でした。勝った喜びはあるのですが、それよりも不思議な感じでした」

 

―手合を振り返って、良かった点や手応えは?

 

「第1局目は内容が良くて、自分なりにいい碁が打てました。結果もそうですが、内容がよかったのが嬉しかったです。第2局目は内容は微妙でしたが、結果として運がよかったです。1局目も2局目も私らしくのびのびと、いつも通り打てたのがよかったと思います」

 

―大きな舞台でいつも通りのびのびとやるというのは、普通はできないですよね。どうしたらできるのでしょうか?

 

「やはり楽しむことが重要だと思います。緊張して『嫌だなぁ』って思ってしまうことも結構あるので……。何というか説明しづらいのですが、『もう負けたけれど何かの拍子で過去に戻れて、もう一度チャンスをもらいました』という設定に頭の中でしています。そうすると、何か得した気分になって、『ダメもとだ!』って思えて、『楽しく頑張ろう!!』っていう気分になります(笑)」

 

―すごくいいことを聞けました!勉強になります!

 

「いえいえ。ありがとうございます(笑)」

 

―初タイトルを取れた喜びを誰に伝えたい?

 

「喜びを伝えたいというのではなくて、感謝しかないです。応援してくださった皆さんと、囲碁を教えていただいたみなさんに感謝しています」

 

―これからも毎週のように試合が続くと思います。気をつけていることや、これからの目標は?

 

「昨年は公式戦は30勝15敗でしたが、非公式戦の方が多いです。対局数も多いですし、一局の集中力も必要ですので、体力つけたり体調管理が重要になってきます。トップ棋士の方の体力は半端ないと思います」

 

―上野さんは体力つけるために何かやっているのですか?

 

「体力つけるために運動している棋士さんは多いです。私は特に運動はしていないんですが……。試合前になわとびを飛ぶくらいですね(笑)」

 

―なわとびなんですね(笑) 改めて、これからの目標は?

 

「他の女流棋戦にも挑戦できたらと思っています。世界戦にも積極的に参加して、結果を残したいです」


―ちなみに、N高の勉強の方は……?

 

「はい、頑張ります。特に数学とかはなかなか楽しめないので、頑張ります(笑)」

 

―ありがとうございました。頑張ってくださいね!

 

 

【メディア掲載】

毎日新聞 | 女流棋聖戦 上野二段が2連勝、タイトルを奪取

 

産経新聞 | プロ2年目の16歳・上野愛咲美二段が女流棋聖に

 

サンケイスポーツ | 新女流棋聖に16歳上野二段 史上2番目の年少優勝

 

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