ネットの高校ブログ
【インターンシップ体験記 Vol.8】「チームラボ」にて現場を学ぶ
N高等学校では、インターンシップ制度を実施しています。
在学中に実際の企業で仕事を体験し、現場に入ることで自身の成長や必要なスキルを磨いてもらおうという願いから、さまざまな企業にご協力いただいております。
今回はインターンシップ体験記 Vol.8として、チームラボ様(以下、チームラボ)に訪問し、採用担当 開原 沙文さん、カタリスト 猶原淳さんと、実際にインターンシップに参加しているN高等学校 心斎橋キャンパス2年、池田 逸水さんのお話を聞いてきました。(以下、敬称略)
Q:受け入れをしていただく前の選考について教えてください。
開原:チームラボでは、エンジニア、クリエイティブ、カタリスト(※)の3つの職種でサマーインターンシップを募集しています。池田さんは3職種の中でもカタリストにご応募いただき、選考を通過されました。今年度、高校生からの応募は過去最多でしたが、選考を通過されたのは池田さん1名のみでした。また、これまでサマーインターンシップで高校生を受け入れたことはありませんでした。
※カタリストとは、「触媒」「触発者(物)」「促進する働きをするもの」という意味です。チームラボのプロジェクトは、スペシャリストの集団により形作られているので、それらを繋げるのがカタリストの役目です。デジタルを使った「面白いモノ、今までにないモノを作りたい」など、 様々な業種のお客様からの、様々な依頼に対して、チームが最大限の力を発揮できるようにします。
池田:これまでデザインとプログラミングの2つの技術を身につけてきました。その2つを活かせるサマーインターンシップを探していたところ、チームラボのカタリストという職種にたどり着きました。いろいろな視点、さまざまな角度からアプローチをかけていくところが「自分に向いてそうだな」と思いました。応募する際は、今まで多くのことに取り組んできたことを伝えられるように、自分のスキルを使って出来ることを意識しました。
開原:選考担当の役員からは、一次選考の課題が良かったと聞いています。アパレル系ECサイト改善のリサーチを30分でまとめる課題ですが、リサーチ資料の作成経験がないなか、サイト解析やデザインなど複数の観点で考えられており、読み手を意識した目的ある資料になっている点がとくに良かったです。
猶原:面接を担当しましたが、取り組んでいる内容が実践的なものだったので、話がすごく具体的だったのがよかったです。自分が興味があること、今できること、これから伸ばしたいことが明確で、高校生ながら客観的に自分を見れていると思いました。
Q:どのようなことをしているのですか。
池田:チームラボのとあるクライントのプロジェクトで、初期段階の提案をまとめる作業をさせてもらっています。これまでの業務を改善して、余ったリソースで何をお客様(エンドユーザー)に提供できるのか、これまでとは違うを提供するためのリサーチになります。今は一通り終わって別の作業をしています。業務以外でも、同じインターン生の大学生や大学院生と雑談や開発・デザインなどの話ができることが楽しいです。東京(※)でのサマーインターンシップは初めてですが、スタートアップ企業などを含めて4社でインターンシップの経験があります。Web開発などの実際の様子を知っていたので、その経験・知識も活かせているのではないかと考えています。
※池田さんは大阪在住のため
Q:池田さんの良い面やここはちょっと、などあれば教えてください。
猶原:実際にWebサービスを開発された経験があるので、前提となるシステム知識の共有などがいらなかったためスムーズでした。今回、構想策定案件のリサーチをメインでお願いしましたが、ただ指示された作業をこなすだけではなく、自分なりにチームに貢献しようとリサーチの幅を広げたり、ドキュメントの質を上げようとする姿勢が良かったです。
池田:最初は、自分の作業がなんの意味を持つのか、誰に対してのものなのかを深く考えずに資料を作成していました。ただ、初期の頃にメンターの猶原さんからのフィードバックを頂けたおかげで、そこからはしっかりと目的を考えながら作業をすることができました。とはいえ、最初からしっかり考えておくべきだったと反省しています。1対1でメンターの方に付いていただいたので、アドバイスをいただきながら作成することが出来ました。
Q:N高、通学コースで学んだことが、今回のインターンシップでどのように活かされていますか。
池田:知識に関しては独学なのでなんとも言えないのですが、N高はいろいろな人が集まっているじゃないですか。僕はデザインやWebを学び始めたのですが、プログラミングができる人もいたり、周りの人がやっていること、主にWebの開発やデザインを教えてもらったり、一緒に開発をしたりすることは通学コースだからこそできたと思います。実は、中学2年生の冬から中学3年生の夏まで引きこもりで、私立の学校に通っていたので普通に高校進学することは難しい状況でした。そこで通信制高校について調べ、特色のあるN高を見つけ、面白そうだと思い入学を決めました。今は心斎橋キャンパスに週3日(※)通っています。入学してから「プロジェクトN」や「N高マイプロジェクト」でチームメンバーを募集していました。そこにはいろいろなチャンスが目の前に転がっていると思い、拾ってみたところ、徐々にステップアップができた感じでプログラミングやデザインに取り組んできました。1年間でここまで成長できたのは自分でも頑張ったと思うのですが(笑)、N高でできた友だちとの出会いもあり本当にN高を選んで良かったです。
※N高の通学コースはWeekday Course(週5)・3Days Course(週3)・1Day Course(週1)の3つの通学スタイルを用意しています。
Q:実際にインターンシップを経験してみての感想を教えてください。
池田:大学生や大学院生が多いので、大学のイメージがつかめました。普遍的な部分だとは思うのですが(笑)。人間的な経験値の違いを感じられたのはとても良かったです。「カタリスト」という職種が、自分の目指している方向性に合っていることや、自分自身が大企業よりもスタートアップに向いていることがよくわかりました。目指すべき形が見えたと思います。普通の企業では体験できないことや面白い経験もできました。
猶原:通常、クライアントとの打ち合わせに高校生が同席することがないので、同席させて良いか悩んだりはしました。最終的には参加してもらいましたね。
池田:クライアントミーティングに同席したことで、実際にビジネスが行われている場を垣間見ることができ、とても刺激をもらいました。また東京に長期滞在するのは初めてのことなので、年上・年下関係なくいろいろな人と会うことを意識しています。「東京ゲームショウ2019」内でおこなわれた「日本ゲーム大賞2019 U18部門」で決勝大会進出もできたので、知り合った方とご飯に行ったり、インターン参加者の方と映画を見に行ったりするなど、積極的に人と関わるようにしました。当然ですが、遅刻しないように意識しています、学校は遅刻してしまうことがあるのですが(笑)。
Q:今後の目標などあれば教えてください。
池田:モノ作りが好きで、自分ひとりではなくいろいろな人と一緒に作っていくことが好きなので、エンジニアやデザイナーとしての自分自身のスキルも引き上げつつ、綺麗なプロダクトを作れるようになりたいです。大学進学も希望しています。それ以外にも、N高で起業部での活動もしているので、メンバーと引き続き活動を続けていきたいと思っています。
Q:高校生やN高に対する期待やメッセージなどあれば教えてください。
開原:池田さんの話やN高のWebサイトから、N高には様々なタイプの生徒さんがいらっしゃると感じました。チームラボもまた、数学者、プログラマ、建築士、デザイナー、DJ、元美容師など多様なバックグラウンドを持っている人が集まっています。私たちは、スペシャリティを持つ人がひとつの場所に集ってものづくりをすることで、今までにない新しいサービスや体験がつくれると考えています。チームでものづくりに興味がある方は、どんどん自分自身の得意なことを磨いて、ぜひ仲間になっていただけると嬉しいです。
猶原:今後、ますます専門的な技術や能力を持った人が活躍する世の中になっていくと思います。趣味と仕事が一緒になるくらい、好きなことをとことん突き詰めてもらうと良い気がします。
開原様、猶原様、ご協力ありがとうございました。
大阪からひとりで上京して、多くのことを経験している池田さん、これからの活躍を応援しています。
チームラボは、アート活動を行うArt collective teamLabの基盤であり、法人格である。最新のテクノロジーを活用したデジタルソリューション、大規模なシステム開発や、プロダクト、デジタルコンテンツの制作、都市計画や建築空間設計などを行う。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団で、アート、サイエンス、テクノロジー、クリエイティビティの境界を越えて、集団的創造をコンセプトに活動している。
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