【プログラミングの授業】
N/S高の通学コースの特徴のひとつであるプログラミングの授業。
パソコンを使ってさまざまなものづくりに取り組むことで、ITスキルの向上を図るとともに、ものづくりへの関心を高める授業です。
プログラミングとひとくくりに言っても、コーディングや3Dモデリング、画像編集、動画編集、イラスト制作、音楽制作など、多方面において技術を磨くことができ、生徒たちの新しい興味を発見することにも繋がります。

このプログラミングの授業を通して、高い技術を得た頼もしいクリエイターたちが横浜キャンパスにはたくさんいます。
キャンパス内には、イラストが得意な生徒が委員会活動として作ったイラスト付きカレンダーが貼られ、キャンパスのロゴ、テーマソング、そしてキャラクターもすべて、生徒が制作したものです。
なんと、チャイムも生徒が作ったシステムを利用していて、授業の最初と最後には音楽、お昼休みにはイベントの告知動画、下校時は帰宅の案内が自動で流れるよう設定されています。
最初はタイピングすらおぼつかなかった1年生たちも今ではWEBサイトやゲームなどを作っており、キャンパスは生徒の作品で溢れています。
プログラミングの授業は、成果物を通して生徒の成長を強く感じることができる授業なのです。

【新コミュニティ・proPRG】
このプログラミング授業の中でも、特に高い能力・成果を誇る生徒たちの集団が誕生しました。
その名も「proPRG」。
横浜キャンパス独自の、プログラミング(PRG)のプロ(pro)集団です。

前述した通り、プログラミングの授業ではパソコンを使ったものづくり全般を含むため、proPRGの生徒にも、ゲーム制作が得意な生徒、モデリングが得意な生徒、コードを書くのが得意な生徒、解析が得意な生徒など、それぞれの強みが存在します。
つまり、proPRGには、各分野のエキスパートたちが集まっているのです。
 
通常のプログラミングの授業は、個人作業を主としていますが、proPRGは、プログラミングの授業で育まれた個人の能力が結びつくことで、新たに大きな成果が生まれるのではないかという発想により生まれました。
期待通り、彼らは自分たちの得意分野を活かして、共同作業をしています。
普段の活動はプログラミングの授業時間内が主となりますが、放課後まで楽しそうに作業している姿も見られます。

現在proPRGに所属している人数は11名。
それぞれがメインで行っている制作物に、他のメンバーがサポートするような形で2名で作業しているときもあれば、5、6名で集まり話し合っている場面もあります。

現在はどんな制作物に取り組んでいるのか尋ねると、下記のような内容を教えてくれました。

・仕様不明のディスプレイの解析
格安で購入した仕様の分からないLCDディスプレイを解析

・自動お掃除ロボットの自動運搬ロボット化
自動で動き、障害物を避けるようプログラムした上、目的の場所にものを運搬できるようにアップデート

・キャンパスで放課後に遊ぶことができるゲーム
ボードゲームをデジタル化してアレンジ予定

・OpenCVでの画像処理
カメラで画像を読み込み、プログラムを使って処理

・Boids(人工生命シミュレーションプログラム)を作成
Pythonというツールを使用し、生き物の進化の過程(生存競争)などをシミュレーションする予定

・chatを応用したアンケート制作
PythonとHTMLを使用し、キャンパスフェスティバル（※1）向けにアンケートを制作
※1 各キャンパスで開催される通学コースと通学プログラミングコース生が参加するフェスティバル。出し物の企画・運営は全て生徒自身が行う。

……プロ集団ならではの取り組みをしているのが、伝わったでしょうか！
高度なことのように見えますが、メンバーは技術を学びながら楽しそうに取り組んでいます。

proPRGのメンバーが携わった制作物は、10月28日に行われたキャンパスフェスティバルで展示されました。
次の写真は、実際にキャンパスフェスティバルでproPRGが運営していたブースの写真です。

制作したものが人の目に触れたことで、作品が今後より一層改善されることが期待されます。
今後彼らが生み出す制作物はいったいどんなものになるのか、横浜キャンパス職員一同、楽しみにしています。