1人目は、澁田（しぶた）さんです。
幅広い創作活動をしていますが、今回は3Dデザインをご紹介。
普段からVRヘッドセットの「Oculus Quest 2」を使ったバーチャルリアリティを学習や交流に活用していて、プログラミングの授業では3Dのキャラクターや空間の制作に取り組んでいます。
こちらは3DCGソフト「Blender（ブレンダー）」で車のパーツを制作する画面。1つ1つのパーツを作っては細かく組み合わせています。

制作した3Dデザインは、キャンパスにある3Dプリンターで印刷ができます。
3Dプリンタは人気があり、キャンパスにはたくさんの作品が並んでいます。

今回紹介した澁田さん（写真左）は“3Dプリンターの主”と呼ばれています。
機械のメンテナンスから他の生徒のサポートまで対応する大活躍ぶり。
生徒自身が主体的にキャンパス運営に貢献することが、本人にも周りの生徒にも良い影響をもたらしています。

続いてご紹介するのは、竹山さんです。
昔からイラストを描くことが好きで、通学コースでは主にデジタル画を作成しています。
かわいらしい雰囲気のイラストによって、キャンパス一同癒されています。

 竹山さんの作品は、キャンパスにある掃除機のメインキャラクターとして採用されています。
鹿児島キャンパスの生徒の掃除のお供は、写真の「うさぎ」さんです！いつも一緒に、キャンパスを綺麗にしています。

3人目は、古賀さんです。
編集ソフトを用いたロゴ制作が得意な生徒です。
校内のデザインのワークショップに積極的に参加しては、編集スキルを磨いてきました。

今では、実際にある会社のロゴ制作を受注していて、すでにデザイナーとして活躍中です。
そんな作品の一部がこちら。どれも、ひとひねりが効いたデザインです。

今回は3名の生徒の活動例を紹介しましたが、ほかにも多くの生徒がプログラミング授業を楽しみながら、この1年でスキルを伸ばしてきました。
実は、通学コースに入るまでパソコン操作に馴染みがなかった生徒も少なくありません。
ましてやAdobeの編集ソフト（※３）やコード入力の経験がある生徒は、皆無に等しく。
※３ アドビ株式会社が提供する「Illustrator」（デザイン・レイアウトソフト）、「Photoshop」（デジタル画像編集ソフト）、「Premiere Pro」（動画編集ソフト）などのクリエイティブツール。N/S高生、N中等部は「Adobe Creative Cloud」を通してこれらを無料で利用できます。

それでもゲームやアニメなどに親しんでいる生徒が、入学をきっかけに作る側に回ってみることで、新たな面白さや視点に気づくようです。そして、上達を目指して取り組むようになり、将来の進路としてクリエイティブな職業を目指す生徒も出てきています。

下の写真は3ヶ月に1回行われる「ものづくりシェア」の様子です。
プログラミング活動を1人1人が紹介し、ほかの生徒からフィードバックをもらいます。
お互いの活動を知って刺激し合うことで、新たな活動を始めたり、詳しい生徒から指南をもらったりすることができます。

これからもどんな作品が生まれるのかを楽しみに、生徒の自主性と切磋琢磨を大切にしながら創作活動を応援していきます。