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「数理の翼 伊計島セミナー 2024」開催~沖縄本校で高度な講義・議論を展開~

「数理の翼 伊計島セミナー 2024」開催~沖縄本校で高度な講義・議論を展開~

3月24日(日)〜28日(木)、N高等学校沖縄伊計本校にて「数理の翼 伊計島セミナー 2024(以下、伊計島セミナー)」が4泊5日の日程で行われました。

24名の参加者は、各種の科学オリンピックに出場するなど、数理科学に強い関心を持つ、全国から招待された中高生たちです。

伊計島セミナーを主催するNPO法人『数理の翼』は、“数学のノーベル賞”と呼ばれるフィールズ賞の受賞者である広中平祐ハーバード大学名誉教授が開催したセミナーがきっかけとなって生まれたNPO法人です。

これまで40年以上にわたって行われてきたセミナーの参加者からは、数理科学の第一線で活躍する研究者も数多く輩出されています。

今回、N高等学校沖縄伊計本校で開催された伊計島セミナーにも、灘高等学校・麻布高等学校といった名門校から参加者が集まる中、N高等学校・S高等学校からも3名の生徒が参加しました。

数理の翼のセミナーの大きな特徴は、第一線で活躍する研究者の方々によるハイレベルな講義です。  
今回の伊計島セミナーでも高校レベルを超えた、参加者たちにとって刺激に満ちた講義が2日目より実施されました。


最初の講義は、細谷紀子先生(東京大学大学院医学系研究科 疾患生命工学センター 放射線分子医学部門 准教授)による放射線医学とがん治療などに関する講義です。

DNAに働くタンパク質とその修復機構に関する研究から、がん治療への応用までを解説していただいた講義に、生徒からは「最先端の技術や治療法、今の課題などを知ることができて刺激的でした」「研究が社会に繋がっている様子も想像できる素敵な講義でした」といった感想があり、がん治療の最新研究に触れるエキサイティングなスタートとなりました。


続いて行われたのは、畑中美穂先生(慶應義塾大学理工学部化学科 准教授)による量子化学に関する講義です。

化学・数学・物理などを自在に行き来する内容に、生徒からは「物理学発端のシュレディンガー方程式を使うことによって、化学反応をも推定することができるのかという事実はかなりびっくりしました」「機械学習の化学への応用の話を聞き、自分の興味のある分野がこのような場所にも利用されているのだと知り驚きました」と驚きの声が相次ぎ、高校では体験できない講義となりました。


3日目は、作道直幸先生(東京大学大学院工学系研究科 化学生命工学専攻 特任准教授)による統計力学やゴム・ゲルの物理学などに関する講義が行われました。
まず統計に触れる「サイコロゲーム」を行い、感覚的な想像と実際の統計データは異なることを体感。ゴム・ゲルの物理学につながる部分もあり、長く定説とされてきた理論を覆した実績のある作道先生の、研究に対する観点・姿勢に、引き込まれる講義となりました。

生徒からは「高分子といういかにも化学な分野で、こんなに物理色の強い研究が出来るんだ、と衝撃を受けました」「身近な素材であるゴム・ゲルがここまで複雑な論理・数式を秘めていることに驚きました」といった感想がありました。 


4日目は、江渡浩一郎先生(産業技術総合研究所主任研究員 / メディアアーティスト)による科学と芸術に関するワークショップ形式の講義が行われました。

生徒からは「普段は視覚的に捉えられないものを“メディアアート”として視覚化することで、より本質的な部分の理解につながるので興味深い分野だと思いました」「哲学や文学に対する知見の広さに感動して、自分もこのように確固とした価値観を持ちたいと思いました」といった感想があり、科学を新たな視点で見つめ直すとともにワークショップを通して生徒同士の交流が深まる講義となりました。


最後の講義は千葉逸人先生(東北大学 材料科学高等研究所 教授)による、同期現象を記述する蔵本モデルなどに関する講義です。

自然の中に見られるシンクロ現象を数式化した物理学者・蔵本由紀氏の「蔵本モデル」を軸とし、いろいろな分野の事象を数学的に明らかにしていく内容に、生徒からは「蔵本モデルと機械学習の予測精度の話など、非常に興味深い話をいくつも聞くことができました」「『私が解いたんですけど』という言葉がかっこよすぎたので、私もいつか『私が発見したんですけど』とか言えるようになりたいです」といった感想があがりました。
先生自身が本当に楽しんで学問に取り組んでいる様子が伝わってくる講義でした。


さまざまな魅力的な講義のほか、数理の翼のセミナーのもう一つの大きな特徴は「夜ゼミ」です。
「夜ゼミ」は夕食後から就寝時間までの間、参加者が主体となって行うゼミで、参加者たちは日ごろ関心を持っている話題についてじっくりと議論できます。

今回の伊計島セミナーでも、参加者や講師・スタッフも交えてのディスカッションが行われたり、昼の講義の疑問点について参加者同士で教え合ったりする姿が見られました。


ここまで紹介したこと以外にも、伊計島散歩やレクリエーションなど、内容たっぷりの充実した5日間となった伊計島セミナー。

最初はぎこちなかった参加者たちも、互いに敬意を持ちながら、いつしか気軽に議論ができる仲間となっていき、最後に別れを惜しむ姿はとても印象的でした。

ここで得られた仲間や経験は、これからの人生のさまざまな場面で活きていくことになるでしょう。
伊計島セミナーに参加した中高生たちの今後の活躍を期待しています。

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