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新入生にN高を知ってもらう!「新入生オリエンテーション2020」を開催

新入生にN高を知ってもらう!「新入生オリエンテーション2020」を開催

 

4月9日(木) に2020年度新入生を対象とした「新入生オリエンテーション2020」をオンラインにて行いました。
15時30分からN高生限定で「Slack(スラック)の使い方」、16時からは一般の方にもご覧いただきながら「高校生活攻略マニュアル」&「唐澤弁護士によるネットリテラシー講座」を配信しました。その様子をレポートします。

 

※オリエンテーション実施にあたり、出演者、スタッフ一同、手洗い・うがい・マスク等、可能な限りの防衛策を行い、感染予防に努めて配信しました。

 

※ニュース記事からも詳細をご確認いただけます。

「N高新入生オリエンテーション」を全国に生配信 高校生活攻略マニュアルや弁護士によるネットリテラシー講座も〜ネットの高校で歩む第一歩、高校3年間をどう過ごすか考える〜

 

■「Slack(スラック)の使い方」(N高生限定)
Slackは、ビジネスの世界で使用されているコミュニケーションツールです。N高では生徒間、担任、教職員とのコミュニケーションのために使用しており、初めて使う新入生が多いため、N高生としての第一歩としてSlackの使い方講座を開催しました。N高のSlack内に、“#令和二年度新入生オリエンテーション実況”というチャンネルを作りみんなでオリエンテーションを視聴!

3,000名を超える生徒が参加し、おのおの自宅で配信を見ながら、実際にSlackにコメントを投稿したり、スタンプを押してリアクションをとったり、別のチャンネルに参加したりなどを実践していました。

 

今日の講座のポイントは「とりあえずやってみる」こと!

「Slackでコメントしてみる」「自分の興味のあるチャンネルを探して参加してみる」「自分で新しいチャンネルを作ってみる」など、Slackの活用方法を、Slackを使用してみんなで一緒に実践しながら学んでいきました。

 

 

N高生にとって“ Slack=学校空間”。

学校は学ぶこと以外に、友達を作ったり、部活をしたり、いろいろな経験を積んだり、社会に出るための練習をする場所です。ルールを守ることはもちろん、相手を思いやるマナーも考えてSlackを使用しましょうという説明がありました。

 

最後に菊川先生からメッセージがありました。

「N高をなにかに例えるとしたらビュッフェみたいなものだと思います。席で待っていてもなにも運ばれてきませんが、自分から取りに行くといろいろなものを得ることができます。今日のポイントであった”とりあえずやってみる”これを今後も実践して、いろんなことに挑戦してください」

 

 

新入生のみなさんはSlackというネット上の学校空間をフル活用してN高生活をぜひ楽しんでください!

■「高校生活攻略マニュアル」「唐澤弁護士によるネットリテラシー講座」(一般公開)

休憩をはさんだ後は、司会に吉田尚記さんをお迎えして、一般の方にもご視聴いただけるプログラムがはじまりました。

 

 

「高校生活攻略マニュアル」では、N高生だけではなく、すべての高校生に役立つ内容として

1.友達は作った方がいいの?

2.大学は行った方がいいの?

3.やりたいことはやった方がいいの?

 

という3つについてお話していただきました。

 

 

1.友達はつくったほうがいいの?

N高のプログラミング講師 吉村先生のお話をうかがいました。「友達は作った方がいいの?」という問いに対して、吉村先生は友達がいることで起こる、心の変化があるといいます。

”自分ひとりではしないことに新しいチャレンジができる”

ひとりでもできることであっても、友達と一緒にやることで自分だけでは思いつかなかった価値観に気付かせてもらえたそうです。

では、どうやって友達をつくるのかというと、それはとにかく“ 情報発信すること!!”

今自分がしていることや、自分が好きなことについて情報発信をいっぱいすると、きっと誰かがレスを返してくれる。

みなさんぜひSlackの中でたくさん情報を発信しましょう!

 

ここで、教職員の熊谷桃子さんによる、N高にある友達作りのためのサポートについての説明がありました。(司会の吉田さんはクイズ研究会の特別顧問です)

 

N高には、多くの部活動や同好会があり、行事も文化祭、ネット遠足、NEDなどたくさんあるので、他の生徒と交流するきっかけにもなりそうです!

ちなみに、同好会は学校に申請すれば自分でも作れるとのこと。文化祭実行委員のような、15万人以上が集まるイベントを運営するのも貴重な経験ではないでしょうか。

2.大学は行った方がいいの?

続いては、東京大学・慶應義塾大学教授の鈴木 寛さんをゲストにお迎えして進路についてのお話をうかがいました。

 

 

ニコ生を使ったアンケート『大学行った方が良いと思う?』では59%の方がケースバイケースと回答。

鈴木さんは、大学に行かなくても就ける職業はたくさんあり、「なんとなく大学に行けばなんとかなるということはない」と断言します。

 

 

実力と実績を身に着けることが大事なので、高校生活を通して人生の基盤を作りましょう。

そのためには、“ 好きなことを徹底してやる!!”

よくなにかにハマることを「○○沼」なんて言いますね、N高に入ったらまず沼を見つけよう!

その沼にハマっていく中で、もし大学進学が必要だったら大学に行きましょう、とおっしゃっていました。

近年では、大学入試の方法も変わってきています。今後は一層、AO入試を採用する大学が増えていきます。AO入試では、高校時代になにを、どう行ったのか、が問われます。つまり、沼にハマって徹底的に活動している人が強いということです。

 

N高では、部活動やマイプロジェクトなど、生徒の皆さんが沼にハマれる環境をいろいろと用意しています。さらに、受験勉強のサポートもあるので、みなさん、安心して沼にハマりましょう!!

沼にハマって不安になったら、すでに何かにハマりまくっていた先輩や友達に相談してひっぱりあげてもらうと、そこでまた絆が生まれるそうです。

3.やりたいことはやった方がいいの?

このコーナーでは、すでに「やりたいことをとことんやっている」N高の先輩たちから中継で教えてもらいました。

 

1人目は、N高1期生の冨樫真凛さん。

ベイビーとテクノロジーをかけ合わせた、べビテックの分野で起業し、アナログな育児に改革を起こすため活動しています。N高を選んだ理由は、ボランティアで子供たちと接したくて赤ちゃんが起きてる時間に学校に行かなくていいからだったそうです!

富樫さんは「1度しかない高校生活ではチャレンジをして、もし失敗してもそれが学びにつながる。どうして自分が失敗に思ったか考えるのも大事」という前向きな気持ちが素敵でした。

 

2人目は、N高3期生の高木俊輔さん。

現在3年生ですが「株式会社ハッシャダイ」という企業で会社員もしているとのこと。

興味のあることについてのTwitterでの情報発信をきっかけに、今の会社の方と知り合ったとのこと。現在は、寝ている間に学習できるアプリを作っているそうです。

高木さんは、今のうちに失敗できることはラッキーで、常に未来に目を向けて行動をする。自分たちでいい学校にしていこう。という熱い思いを伝えていただきました!

 

N高では、即戦力になれるプログラミングを学べたり、実際の職業を体験する職業体験などもおこなっていますので、もし興味のある方は参加してみましょう!

 

最後は「ネットリテラシー講座」です。ゲストにはネット犯罪に詳しい唐澤貴洋弁護士に来ていただきました。

最初に熊谷さんから、N高生が社会に出るために知ってもらいたいネットツールとして「Twitter」「Facebook」「Gsuite」「zoom」の4種類について、説明がありました。

どのツールもこれからの時代、間違いなく触れていくものになります。どれも便利な反面、個人情報の観点やセキュリティ面で使用する側も注意しなければならない部分は数多くあると唐澤弁護士はおっしゃっていました。

ここからは、唐澤弁護士にネット利用についての疑問に回答していただきます。

 

Q:匿名での誹謗中傷って大丈夫なの?

匿名だからといってネット上で何を言ってもいいわけではありません。Twitter等で匿名で誹謗中傷をした場合であっても、すぐに特定がされてしまいます。誹謗中傷を言われた方が裁判を起こして大きな問題になる可能性もあるので十分注意しましょう。特にTwitterは短い文章でかつ簡単に送信ができてしまうという点で、無意識に誰かを傷つけてしまう事も考えられます。投稿前に誰かを傷つけるような表現はないのか、投稿内容を一度見返す姿勢も大切です。

 

Q:個人情報が流出してしまったら?

私的な情報を流出させたくない場合、発信している内容にどういった情報が含まれているのかを常に意識することが重要です。投稿した写真の背景から住所を特定されるということも考えられるので、InstagramやTwitterを使用する際は注意が必要ですね。一度インターネット上に出てしまった情報を完全に削除することは非常に難しいので、その点も気を付けましょう。

 

Q:炎上したり攻撃されたらどうしたらいい?

万が一自分自身が投稿した内容が炎上したり、それに対して攻撃をされてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。唐澤弁護士は今回のオリエンで繰り返し「自身が発信する情報が誰かを攻撃したり傷つける内容ではないか十分気を付けよう」と注意喚起をしています。そのため、まずは炎上したり攻撃されるような情報を発信しないことが非常に大切です。そして、もし万が一炎上や攻撃を受けた場合、そのネット上での炎上が実生活にどれだけ実害があるのかを冷静に判断し、そこまで実生活には影響がないと判断した場合は、あまり反応しすぎないことが大切とおっしゃっていました。時にはスルーすることも大切ということですね。

 

 

インターネットは本来よりよい人生にしていくためのツールであり、正しい使い方をすれば今よりいい社会にしていってくれるツールです。

これからのN高生活で是非ネットコミュニケーション能力や各種ツールの使い方を学んで、社会に出た時に正しい使い方ができるように準備をしていけると良いですね。

 

番組の最後では、N高教職員の熊谷さんから新入生に向けてお願いのメッセージがありました。

「N高は開校以降、生徒や保護者の皆さまの声を収集し、改善やアップデートを繰り返してきました。これからもN高が変化を続けていくために、積極的にアンケートに答えていただいたり、「良い」と感じた取り組みは、気軽にSNS等で世の中へ発信してください」

 

今回のオリエンテーションは、N高生も、そうでない方も楽しく理解していただけたのではないかと思います。

長時間のお付き合いありがとうございました!

在学生のみなさんには、今日学んだことを踏まえて、明日からより自分らしく楽しめるN高生活を送っていただけたら嬉しく思います。

 

※番組のアーカイブ映像はこちらからご覧いただけます。

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