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N高ブログ

そこはまるで教室だった!~ネットのホームルームってどうやってるの?~

こんにちは。猛暑日が続きますが、皆さんは夏を満喫できていますか?

今回は、ネットコースについてもっと知ってもらうために、ホームルーム(以下、HR)について取り上げたいと思います。

 

ネットコースはインターネットを通じて好きな時間に好きな場所から学習を受けられるコース。「ネットなのに、HRの時間があるの?」と思うかもしれませんね。

ネットコースのHRはN高で使用しているコミュニケーションツール「Slack」を活用して主にチャットで行います。クラスによってその頻度は異なりますが、学習時間と同様に大切な時間として実施されています。

そんなHRについて、より具体的に知るべく、ネットコース2年生の担任を務める尾崎雄一朗先生にインタビューしてみました。

Q:HRを行っている目的を教えてください。

A:ネットコース生にとってSlackのクラスチャンネル(※1)というのは学校空間そのものであり、教室のようなもの。自分がN高に所属していることを認識してもらうための役割を持っています。大勢の生徒がいるなかで、人数に埋もれてしまわず当事者意識を持ってもらいたいという想いがあり、HRできめ細かに見ていきたいんです。

 

※1 Slackでは、目的別にチームでメッセージやファイルを共有する「チャンネル」を作成できる。ここでは、クラスごとのチャンネルの意。

 

Q:HRはどのように始まるんですか?

 A:クラスごとにはじまりの挨拶があるんですよ。先生が「キンコーンカーンコーン」という文字をSlackに打つのがはじまりだったり、私のクラスだと「ここは尾崎クラス“ジャパリパーク(ゲーム作品『けものフレンズ』の舞台となる架空の総合動物園)”。皆さん、元気ですか?」と私が声をかけると、生徒がいろいろな動物になりきって動物の鳴き声で返事をしてくれてスタートします。「こんにちはー」と書き込む生徒もいますよ、人間も動物なのでもちろんそれもOKです(笑)

 

 

Q開催の頻度はどれくらいですか?

A:ほとんどのクラスが週2回ほど行っています。開始時間もクラスによって異なりますが、私は曜日を固定しないようにしています。決まった曜日に予定や仕事がある生徒が毎回参加できなくなるので。1週目と2週目で曜日をずらすなどして工夫しています。内容も、大まかな伝達事項とスケジュールは決まっていますが、その日のテーマは各クラスのオリジナルになるのでカラーが出る部分ですね。

学年合同の「Zoom(ビデオ会議ツール)」を活用したHRも月2回開催しています。それ以外はクラスごとにSlackで行うのが基本ですが、私のクラスではZoomのHRも月1回ほど行います。私だけが顔を映して、生徒たちは顔・声出しはなしなので、プレッシャーを感じることなく参加してもらえると思います。

 

Q:尾崎先生のクラスのZoomでのHRはどのようなことをしていますか?

A:楽しんでもらえることを目的としています。以前は「バーチャルな動物園をみんなでまわろう!」というテーマで、私が作成したパワーポイントのスライドを使用して、動物園の雰囲気を味わうという企画をやりました。スライドには園内の見取り図や、動物たちの生態を記載し、クイズも盛り込みました。クイズの回答やその時々のコメントをSlack上に書き込んでもらいながらコミュニケーション。友だちと一緒に動物鑑賞している気分を味わってもらいました。

 

Q:HRで工夫している点を教えてください。または、先生のクラスのHRは「他のクラスとここが違う!」というところを教えてください。

A:一方的に私が話すのではなく、質問を投げかけたり、取っつきやすいテーマを用意したりすることで、生徒が意見を言いやすくなる環境を作るようにしています。フリートークの時間とは別に、曜日ごとのテーマを決めていて、興味のある生徒が集まってHRの時間外でも話をしていますね。「クイズの日」はみんなでクイズの問題を解いたり、「音楽の日」は事前に生徒からアンケートをとった「テーマから連想する曲」を紹介しながらディスカッションしたり。「好きな〇〇の日」という日もあって、ここで趣味の合う相手を見つけて仲を深めてもらえたらなと。下の画像は好きな(行きたい)旅先について話をした時のものですが、北海道が人気で盛り上がりました。

 

まじめなテーマで話すこともありますよ。進路についての不安や自分なりの考えをみんなで共有したり、ある生徒の質問に他の生徒が回答して、解決していることもあるんです。

 

Q:生徒の企画でオフラインイベントが開催されたことはありますか?

A:今年はコロナの影響で中止になりましたが、みんなが集まる「超会議(※2)」で同じクラスの生徒を集めて「リアルHR」を開催するクラスが多いですね。私のクラスは昨年、他のクラスと合同でみんなでボードゲームをしました。また、スクーリング(※3)で同じ日に同じクラスの生徒が参加していたら、集めて話をしたりすることもあります。

 

※2 ニコニコ超会議……(株)ドワンゴ主催の15万人以上が幕張メッセに集うニコニコ動画のイベント。N高の文化祭は超会議の中で行う。

※3 スクーリング……年1回、面接指導会場にて行う授業。

 

Q:先生のクラスには学級委員やリーダーはいますか?

A:リーダー的な存在はあえて決めていないのですが、私からの伝達事項をSlack上でピン留め(目立つよう画面上部に固定すること)してくれたり、広めてくれたりする生徒はいます。私から頼んだのではなく、自主的にやってくれているんです!

 

Q:先生のクラスはどのような生徒が多いですか?

A:いろいろなものに興味を持っていて、こちらから投げたものを意欲的に吸収していく生徒が多いクラスだと思います。「当事者意識を持とう!」と、私が普段から言っていることもちゃんと伝わっていて、誰かが困っていたら生徒同士で助け合って解決しているケースも多いです。転入生が入ってきた時もみんなで教えてあげていますね。私が休みの日も「今日先生がお休みだから、僕が分かることなら答えるよ」と言ってくれている生徒もいて助かっています。

 

Q:クラスの自慢できるところがあれば教えてください。

A:クラス内に“自習室”を作っていて、Slackのグループ通話(複数名で通話できる機能)をつなげてみんなでレポートに取り組む時間があります。生徒たちは「数学をやります」「生物をやります」など、その日に取り組むものをSlack上で宣言して、各々学習を始めます。一緒に勉強している仲間の存在を感じることで、やる気を出してもらえるかなと思って実施しています。入退出も自由なので、途中参加、途中抜けもOK。生徒の提案で今年の6月からスタートして、すでに4回ほど開催しています。実施時間は学校時間内を想定していて、遅くても21時には終了。普通の高校で遅めの部活が終わる時間をイメージしています(笑)

 

Q:最後に。N高のネットコースへの進学を考えている人たちにメッセージをお願いします。

A:ネットコースでは、日々の学習を自分で計画し行動します。自分で自分をマネジメントしていかなければなりませんが、好きなことにのめりこむ時間がたっぷりとあります。それを活かして誰にも負けないくらい興味があることに熱中したい人が向いていると思います。勉強とプラスアルファを両立して積み重ねていくことで、唯一無二の高校生活を一緒に実現していきましょう!

 

以上、尾崎先生へのインタビューでした。

 

たくさんの生徒を抱えながら、その一人ひとりを把握して寄り添うことができるのは、HRの存在が大きいのかもしれません。また、生徒たちが埋もれずに当事者意識を持って行動できるような工夫をHRで行っているようですね。

ネットのHR、想像以上に充実した大切な時間でした。夏休みの賑やかな報告が届くのも、それぞれのHRでのことでしょう。楽しみに待ちたいと思います。

 

 

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