ネットの高校ブログ
【職業体験】紀宝町で船大工体験
自作の櫂(かい)で熊野川へ(前編)
三重県の南方、世界遺産「熊野古道」を有する三重県紀宝町。歴史や文化が息づく自然豊かな町で、5日間の船大工の職業体験を実施しました。
この体験では日本が誇る川船大工の技術を間近で体験し、最終的には自作の櫂(かい)を使い、熊野川を渡ります。自然溢れる紀宝町の魅力を直に体験し、ネットを通して伝えていく地域活性が目的です。
【1日目】
体験初日、生徒たちはスタート地点である津駅(三重県)に集合しました。
三重県といえば伊勢神宮や松坂牛、鈴鹿サーキットなどが有名です。今回は美しい自然を求め、紀宝町にバスで向かいました。紀宝町役場に着くと開校式を挙行。町役場職員の方々や紀宝町教育委員会教育長より歓迎のお言葉をいただきました。
その後はキャンプ場で役場の方を交えたバーベキューを実施。初めて会う仲間たちや、お世話になる方々と親睦を深めました。
自然に囲まれた場所でのバーベキューにみんな大満足。生徒たちの表情もすっかり和らぎ、楽しんでいる様子でした。
バーベキューの後はみんなで花火をしました。夏の風物詩ですが、秋の花火も格別です。
締めくくりは、線香花火を誰が落とさずに長く続けることができるかを競いました。
【2日目】
この日から本格的に船大工体験が始まります。熊野川体感塾で川舟について学ぶことからスタートしました。まずは体感塾の舟頭さんから川舟や船大工の歴史、紀宝町のことなどを教えていただき、見識を深めました。
ここでは電動カンナで木を削り、形を作っていく作業を行ないました。
櫂も工具もそこそこ重さがあるので生徒たちには大変なのでは……という心配とは裏腹に、難なく作業をこなしていました。
お昼ご飯は三重県の郷土料理をいただきました。新鮮な魚と新米で作っていただいた絶品お寿司。とてもおいしくて、生徒たちは食べる手が止まりませんでした。
この日の作業はここで終了。働いた後は温泉で疲れを癒やし、お世話になる民宿で夕飯です。
おでん、とれたての蟹、栗ご飯……。どれも絶品で、美味しくいただきました。
【3日目】
民宿の方からの「イノシシを捕まえた!」という知らせに飛び起きた生徒たち。
見学させていただくと、イノシシは一見おとなしいように見えましたが、檻の中で暴れていました。こうして罠を仕掛けてはっておかないと、農作物が荒らされて大変なことになるそうです。
落ち着いた後は、この日の活動を開始。昨日から始めた櫂作りがついに仕上げに入ります。
最後の作業、櫂に焼き印を押して完成です。
そして、自作の櫂を使って熊野川へ漕ぎ出します。漕ぎ方のレクチャーを受けて、いざ出航。
ところが、精一杯漕いでいるのにも関わらず全く前に進みません。みんなの息が合わないと舟が右左に旋回してしまうのです。なんとか息を合わせようと試行錯誤するうちに、ようやくコツをつかみ、最後にはまっすぐ漕ぐことができました。
櫂を自分で作るところから始まった川舟体験。無事に終えることができました。最後に、感謝の気持ちを生徒一人ひとりから伝えさせていただきました。
何もかも教えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
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