11月21日（日）に、声優の安元洋貴さんを特別講師にお招きし、Web会議ツール「Zoom」を活用した「安元洋貴氏のキャラクターに魂を吹き込む声優授業」が実施されました。

はじめに、安元さんのご経歴からお話いただきます。

大学時代より舞台でのお芝居を経験され、舞台を見たお客さんからのアンケートで、声が低いことや役柄とのギャップを指摘されたことから「声がコンプレックスになった」というエピソードを話していただきました。

その後、ラジオ局のアルバイトで出会ったあるフリーアナウンサーの方と雑談の中で時声優という職業について知り「目立つことがコンプレックスだった声を生かした仕事ができるかもしれない」と思いたって声優を目指すために養成所に入ることに決めたそうです。

養成所では多くの生徒がいるなかトップを目指すため、大きな声を出すことや滑舌の練習に人一倍努力を積んできたとのこと。

そして“一つの挨拶から仕事がはじまった ”というエピソードをご紹介いただきました。その内容は、大きな声で挨拶したことをきっかけに仕事を任せてもらうチャンスを得たこと。また、その仕事を見てくれたほかの方から、新たに仕事の依頼が来たこと。普段から挨拶することの大切さをあらためて実感することができました。

次に、アニメ『鬼灯の冷徹』の1シーンのアフレコを実際に生徒たちが挑戦しました。

安元さんからアフレコについて「言葉の意味合いを大切にすること」「思いっきりやってみること」など、最初にアドバイスをいただき、その後、4つのグループに分かれた生徒たちが順番にアフレコに挑戦しました。

その後はアフレコの実践内容について、安元さんから対話形式でフィードバックしていただきました。生徒たちの良かった部分を中心にフィードバックしていただき、マイナスポイントよりも良い部分を発見することが大切だということを教えていただきました。

アドバイスを受けてから再度挑戦してみると、生徒たちの声に演じる役に対する想いが乗ったような変化がみられました。

同じセリフでもそれぞれのグループごとの会話劇を楽しみ、自分らしく表現しようという思いが伝わってきます。安元さんからさらにアドバイスをいただくと、生徒たちがそれに応えようと、生き生きとした表情で挑戦している様子も見受けられました。