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10分間に秘められたドラマ……朝プレゼンの裏側に迫る!

10分間に秘められたドラマ……朝プレゼンの裏側に迫る!

 

京都キャンパスでは、定期的に「朝プレゼン」が行われています。

朝プレゼンとは、「朝礼の時間に生徒自身が自分の“N高ライフ”や“推し”を自由にプレゼンする」というものです。プレゼン後の質疑も合わせて10分ほどですが、たった10分とは思えぬほどの濃密な時間です。

7月に新しい仲間を迎えたため(※1)、最近は在校生が新入生向けに発表したものが多いのですが、その内容の興味深さゆえ、在校生や教職員もいつも聴き入っています。

 

※1 N高では、7月、10月、1月にもネットコースや他校からの転入生を迎えています。

 

これまでたくさんの生徒が発表してくれましたが、そのうちの4名にインタビューを行い、10分間の朝プレゼンの裏に秘められたそれぞれのストーリーに迫りました。

 

阿部 格大さん(2年

 

 

 

何事にも積極的な阿部さんですが、入学当初はN高の授業になかなか馴染めなかったとのこと……。朝プレゼンでは、馴染めないところから「楽しい!」と言えるようになるまでの道のりを簡潔に話してくれました。そんな阿部さんへ深堀りして聞いてみました。

 

Q:GoogleスライドにせよAdobe(※2)ソフトにせよ、今ではすっかり使いこなしている阿部さんなので、1年前には全然使えなかったと聞いて驚きました。やはり初めはPC操作や発表などに抵抗感がありましたか?

A:すごくありました。Adobeの操作も不慣れなうえに、発表なんてしたことないし、しかもそれが毎月ある……そう思うと荷が重かったです。正直に言うと「プロジェクトN」は「嫌な時間」と思っていたし、終わらせることばかり考えていました。「義務」だと感じていたせいか、なかなか上達もしませんでした。

 

※2 N高の生徒は「Adobe Creative Cloud」を無料で利用できます。

アドビの教育機関向けCreative Cloud新プランを国内で初採用全生徒6512人が無料で利用可、クリエイティブな学びを強力サポート

 

Q:今の阿部さんからは想像できない言葉ですね!そんな気持ちが変化する機会があったのですか?

A:プロジェクトNで「SDGs(※3)」に関する作品を作った後に、気持ちがすごく変わりました。この時初めて自分の作品を自ら振り返ったんです。振り返ることで「もっといいものが作れるんじゃないか?」と思うようになりました。そこから自発的にアイディアを考えるようになったんです。それがきっかけでしたね。

 

※3 SDGsとは…国連が定めた、17のグローバル目標から成る2030年までに達成すべき「持続可能な開発目標」のこと。

 

Q:自分からアイデアを考えるようになってからのプロジェクトNはどうですか?

A::もちろん楽しいですよ!自ら課題を先取りするようになって、作品のアイディアを学校以外でも考えるようになりました。考えすぎて寝られない時もあるほどです(笑)それぐらいのめり込んでいます!そうすると、寝る前に閃いたりするんですよ。

 

Q:まるでアーティストみたいですね。この1年で、自分が変わったなと思うことはありますか?

A::明るくなりましたね。「やりたくない時間」が「楽しみの時間」に変わったわけですから、楽しいし明るくなるに決まっていますよ!

 

プレゼンの裏にこんなドラマが秘められていたとは知りませんでした。「人に歴史あり」ですね……。これからもたくさんアイデアを出して楽しんでください!ありがとうございました。

 

以下の画像は朝プレゼンで使ったスライドの一部。

阿部さんはこのプロジェクトの後、変わるきっかけをつかんだのでした。

 

 

プロジェクトNを通じて自身が良い方向へ変わるまでのドラマを、とびきりの笑顔で語ってくれた阿部さん。充実感に溢れていました。

 

安部 裕嘉さん(2年)

 

安部さんは、筋トレすることの楽しさやメリットを語ってくれました。「痩せる筋トレ」というタイトルに、男子のみならず女子にも興味深く聞いてもらえる話にしようという配慮が感じられました。そんな彼へのインタビューはこちら。

 

Q:今となっては京都キャンパス内で「筋肉といえば安部くん!」みたいになっていますが、筋トレに目覚めたきっかけは何だったのですか?

A::継続して取り組めるものが欲しかったんです。それと単純に、脂肪を落として筋肉をつけたいとも思っていました。水泳のコーチのバイトをしているので、上半身裸になる機会が多いんです。身体が締まっているほうが絵になるし、円滑なコミュニケーションのきっかけにもなるので、「鍛えよう!」と決心しました。

 

Q:継続って難しいですよね。挫折しそうにはなりませんでしたか?

A::なりそうな時もあります。でも、意識的に毎日のハードルを低くしたおかげで続けることができています。

 

Q:「継続して取り組めるもの」を手に入れたわけですが、過去の自分と今の自分を比べてどうですか?

A::以前に比べて怒らなくなったし、集中力が続くようになりました。「運動をすれば幸せホルモンが出る」という噂を聞きましたが、もしかしたらそれかもしれないですね(笑)

 

Q:筋トレが苦手な人は多いと思います。楽しむ秘訣を教えてください。

A::大きな目標を持ちつつも、毎日の課題をあえて低くすることです。義務感を少しでもなくすことが大切ですね。義務感にかられると、筋トレに限らず何でも嫌になっちゃいますから。

 

筋トレに限らず、物事を継続させるための深い知恵を聞けた気がします。筋トレは奥深いですね……ありがとうございました。

 

以下はプレゼン時のスライドです。ボディーメイクに役立つ知識が満載!

 

続けた人だからこその言葉の重み。プレゼンも堂々と行っていて、とても凛々しく見えました。

 

川端 都さん(3年)

 

 

N高に入学するまでは、特にやりたいこともなく、ただ漠然と過ごすことが多かったという川端さん。しかし、N高に入学してからAdobeのソフトに夢中になり、作品制作に打ち込むように。プレゼンでは作品の紹介を行ってくれた川端さんに、N高での自身の変化の数々を語ってもらいました。

 

Q:Photoshop、Premiere Pro(いずれもAdobeのソフト)にGoogleサイト、これらを見事に使いこなして作品づくりに活かしていますね。N高に来てからさまざまなスキルや知識を身につけたようですが、それに伴って精神的な面でも変化もありましたか?

A:入学以前はやりたいことがなかったんですが、Adobeソフトやプログラミング言語を学ぶなかで「ウェブデザイン」と「心理学」というやりたいことを見つけられたうえ、一般的な高校生にはできないであろうスキルも身につけられ、自分に自信がつきました。

 

Q:なるほど。自信がついたことで大きく変わった点は何ですか?

A:将来のために取るべき行動が見えてきました。以前は、将来像もやりたいこともまったく見えなかったのですが、「大学で心理学を学びたい」と思うようになり、勉強や活動へのモチベーションも自然と上がるようになりました。

 

Q:劇的な変化ですね。ご家族からは何か言われますか?

A:家族からは「長所も短所も活かせる道を見つけられたね。心理学はあなたに向いていると思うよ」と言われます!この言葉にはとても背中を押されました。今も励みにしています。

 

Q:素敵な言葉をもらえましたね。朝プレゼンをやってみた感想を聞かせてください。

A:自分を客観的に振り返られたことで、スキルの伸び具合を改めて実感できました。

 

Q:価値ある機会になったようで何よりです。最後に、自分の将来とN高での学びはどう結びついてくると思うか聞かせてください。

A:将来はウェブデザインの仕事がしたいです。それにはAdobeやプログラミングの知識が活きます。大学では心理学を学び、どんなデザインが消費者に効果的に届くかを研究したいです。そうすることで、N高での学びをさらに活かせるのではないかと思っています。

 

やるべきことが見えるとモチベーションが高まって、さらなる思考が生まれてくる。良いサイクルですね。ありがとうございました。

以下が川端さんのスライド。学校での学びを私生活にも活かしていることが分かります。

 

観光サイトも作ったそう!タイトルが実に秀逸です。

インタビューにはとても真面目に、でも楽しそうに答えてくれた彼女。プライベートでも努力しつつエンジョイしている様子です。

 

西澤 克哉さん(3年)

 

日頃からN高のさまざまな取り組みに積極的な西澤さんは、N高生活をいろいろな角度から新入生に紹介してくれました。そんな彼の強い意欲の背景にはドラマがありました。

 

Q:ワークショップ(※4)への参加、N予備校での学習、Slack(N高で使用しているコミュニケーションツール)など、いろいろな角度から西澤さんのN高ライフを紹介してくれていましたね。西澤さんが「N高のユニークさ」を最も強く感じるのはどんな時ですか?

A:Slackのプログラミングチャンネル(※5)でみんなの作品を見ている時ですね。「すごいな〜」と思って刺激を受けます。みんながPCで作った作品を気軽に投稿できる雰囲気が、N高ならではなのかなと思います。休日に投稿できるのもいいですね。

 

※4 参加者が自主的に体験する講習会のこと。N高では、各界からスペシャリストを招いてのワークショップが度々開かれる。

※5 Slackでは目的別にチームでメッセージやファイルを共有する「チャンネル」を作成できる。各キャンパスごとにプログラミング授業用のチャンネルが設定されており、教職員が教材を投稿したり、生徒が作品を披露したりする掲示板的な役割を果たしている。

 

Q:たしかにそれはN高ならではですね。少し話が遡るのですが、そもそもなぜN高に入ろうと思ったのですか?

A:以前通っていた学校ではやりたいことを見つけられず、学習意欲も失って不登校になりました。そんな時に知り合いから勧められてN高を知り、「やりたいことを見つけたい」という自分の願いを叶えられる場所なのでは?と感じたことがきっかけです。それまでは大学受験のための勉強一直線だったので、良い意味で道を踏み外して挑戦してみたかったのだと思います。

 

Q:その「挑戦」はできましたか?

A:できていると思います。でもまだその途中ですね。最初のうちはとにかく「プログラミング(※6)」をやり込みましたが、その間にも「大学に行きたい」という思いは残り続けました。だから結局大学進学を目指しているのですが、以前みたいにただ漠然と勉強しているわけではなく、自分の意思で目指しているので、同じことをやるにしても気持ちは全然ちがいます!今は「自分の人生を生きている」という感じがします。

 

※6 N高では、PCを使ったものづくり全般を「プログラミング」と呼んでいます。

 

Q:「自分の人生を生きている」。深い言葉ですね。自分の人生を生きられるようになったきっかけがあれば教えてください。

A:N高での生活を通して「回り道をしてもいいんだな」と思えたことが大きかったです。回り道を許してくれた両親にも感謝しています。自分の興味や関心とはいったい何なのかを、じっくり見つめられて本当に良かったです。

 

胸に染みるお話をありがとうございました。

 

西澤さんが友だちと作った「理想のキャンパス」の模型の写真。京都キャンパスに飾られています。このブログのトップの画像も西澤さんが撮った写真。率直な言葉でインタビューに答える姿が印象的だった彼の、ひたむきな性格が作品に表れているような気がします。

 

今回は、朝プレゼンをした数多くの生徒のうち、4名にインタビューに応じてもらいました。プレゼンでは語りきれなかったドラマが一人ひとりにあり、大変興味深かったです。

それはつまり、プレゼンをしてくれた生徒全員にそれぞれのドラマにきっと出会えていたことでしょう。本当は全員にインタビューをしたかったのですが、それはまたの機会に。

 

これからも京都キャンパスでは、たくさんのドラマが生まれることでしょう。

その内容はまたブログで紹介していきます、楽しみにしていてください!

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