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通信制に限らず高等学校卒業後の進路を考えることも重要です。ここでは大学や専修学校への進学を希望する場合をみてみましょう。通信制高校から大学進学を目指す人のために、大学受験に向けた勉強の仕方や学校選びの重要性について解説します。
大学入試の仕組みと通信制高校からの進学実績
通信制高校であるかどうかにかかわらず、大学進学は高校の名前で有利になったり不利になったりしません。「学問の自由」という言葉があるように、基本的には、大学は試験に通れば誰でも入れるところです。大学入試では、合格ラインを超えているかどうかということが重要なのであり、どこの高校を卒業しているかということは問われません。申し込みのときに調査書を提出するので、高校入試のときのように内申点が重要になると考えている人もいますが、一般的な大学入試では私立・国公立問わず、ほぼ100%試験の成績で合否が決まります。点数が同じ人がいた場合などに、高校の成績などによって合否を判定する可能性はありますが、基本的には試験が合格ラインに達していれば、大学に入学できると考えていいでしょう。ただし、大学によっては一般選抜でも内申点をポイント化することも稀にあるようです。もちろん、高校の成績が良ければ推薦で大学に入るという選択肢も出てくるので、頑張っておけば良いことは間違いありません。
なお、大学入試には大きく分けて「一般選抜」「学校推薦型選抜」「総合型選抜」の3つの方式があります。一般選抜は主に学力試験の得点で合否が決まる方式です。一方、学校推薦型選抜のうち「指定校推薦」は大学が指定した高校の生徒のみが出願できる制度のため、在籍している通信制高校に指定校推薦の枠がない場合は利用できません。総合型選抜(旧AO入試)は、学力試験だけでなく志望理由書や面接なども含めて評価される選抜方式です。詳しくは後述の「総合型選抜でも大学進学を目指せる」で解説します。
通信制課程からの大学進学率の推移
実際に、通信制高校の出身者も難関大学を含む幅広い大学に合格しています。文部科学省の「学校基本調査」を活用し最新の数値を算出すると、通信制課程からの大学進学率は令和7年度の調査では22.3%となります。通信制の大学を含めるとその割合は更に高まります。10年前と比較してみても、その割合が大きく上昇していることが見て取れます。
- 平成28年度(2016年度)調査:14.4%(進学者7,382人)
- 令和7年度(2025年度)調査:22.3%(進学者20,445人)
※平成28年度/令和7年度「学校基本調査」より算出
こうしたデータからも、通信制高校に在籍していること自体が大学進学の壁にはならず、学習計画と学校選び次第で進学の可能性を広げられることがわかります。通信制高校のより詳しい制度については「通信制高校とはどのような学校?全日制との違いや高卒資格の取得を解説」もあわせてご確認ください。
N高グループ「2026年 大学合格実績」
N高等学校・S高等学校・R高等学校(以下、N高グループ)ではさまざまな進路サポートを行っており、毎年多くの卒業生が大学に進学しています。2026年の大学合格実績は下記の通りです。具体的な大学名などの詳細はWebサイトにてご確認ください。
- 国公立大学:205名(前年+13名)
- 主要私立大学:4,057名(前年+458名)
- 海外大学:379名(前年+172名)
※国内大学は2026年5月19日時点、海外大学は2026年6月3日時点の実績です。
2025年の数値は同時期実績です。当実績は生徒および卒業生からの申告に基づいて集計しています。
1人で複数の大学・学部・学科に合格した場合は、それぞれに合格者として計上しています。
通信制高校は自分の学習レベルに合わせて学べる
大学受験において重要なことのひとつに、自分の学習レベルを把握するということが挙げられます。自分の学習レベルに応じて、参考書や問題集のレベルを上げていかないと、教材とのミスマッチが起こってしまい成績が上がりにくくなります。通信制高校では、学習の進捗などを自分で管理をするため、自分の実力を把握しやすくなります。進学校や予備校では、学習の進め方を学校の教師や予備校の先生が行っていることも多いでしょう。ただし、クラスはひとりの先生と多数の学生で構成されているため、授業についていけない学生が出てしまうこともあります。通信制高校の学習では、自分ひとりのためだけのカリキュラムを組めるということがメリットです。自分で学習スケジュールを立てるということは、実力が問われる行為ですが、しっかりと情報収集をしたうえで行えば、無駄のない学習ができ、学力が伸びていく可能性も高いです。自分で学習計画を立てて勉強し、大学入試に合格をしたという経験は、大学へ進学したあとや社会人になってからも役に立つはずです。
学習管理のポイント
- 模試を活用して自分の実力・弱点を定期的に確認する
- 学習計画は詰め込みすぎず、無理のないペースに調整する
- わからないことをそのままにせず、早めに質問・相談できる環境を確保する
志望大学がまだ決まっていない人は?
大学へ進学したいという目標を漠然と持ってはいるが、まだ志望大学が決まっていないという人も多いかもしれません。志望大学は、必ずしも最初の段階で決めておく必要はありませんが、志望大学を決めておくことはモチベーション維持につながるので、第1希望から第3希望くらいまでは決めておくことがおすすめです。
志望校は自分の偏差値よりも少し高めの大学を選ぶのが良いとよくいわれています。私立大学なら、受験日が重ならなければいくつでも受験ができるので、なるべくたくさんの大学の情報を集めておきましょう。国立大学なら、候補をいくつか考えておき、大学入学共通テストの結果次第で決定するのがよいでしょう。大学の情報収集は重要ですが、情報収集だけをして勉強に手が付かないということになってしまっては意味がありません。
勉強の比重を1番に考え、空いた時間で大学の情報収集をすることが大切です。大学選びに迷ったときは、偏差値だけでなく、学びたい学問分野があるか、卒業後の進路実績はどうか、キャンパスの立地や雰囲気は自分に合っているかなど、複数の視点から比較してみることも大切です。多くの大学ではオープンキャンパスや説明会を開催しているので、可能であれば実際に足を運んでみたり、オンライン説明会に参加してみたりすると、パンフレットだけではわからない情報を得られることもあります。
自分の学習レベルと志望校に合った教材を選ぶことを意識する
自分の学習レベルに合った教材を選ぶことは重要ですが、それと同じくらいに志望校に合った教材を選ぶということも重要です。例えば、英語のリスニングのトレーニングをひたすらやっていたのに、志望校では英語は英文法と英文読解がメインでリスニングの問題が出題されていなければ、大学受験に限っていうなら失敗となります。大学によって「英文法は基礎的なことが問われるが、英文読解では難解な問題が出題される」というように特徴がありますので、早い段階で過去問を購入して研究をしておく必要があります。大学受験では、過去問を研究して受験に挑むのが良いでしょう。大学進学を考えて通信制高校を選ぶのであれば、自分の志望大学にあった学習カリキュラムが組めるか確認しましょう。
また、模試の判定結果や過去問の得点を記録しておくと、自分の弱点がどのように変化しているかを可視化でき、教材選びの判断材料にもなります。市販の教材だけでなく、通信制高校が提供する学習コンテンツやオンライン授業、学習アプリなども活用しながら、自分に合った学習スタイルを見つけていきましょう。
総合型選抜でも大学進学を目指せる
大学入試は学校推薦型選抜・総合型選抜が広がっており、令和6年度文部科学省委託調査「大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究」によると、大学全体における選抜方法は一般選抜が40.9%、学校推薦型選抜が26.7%、総合型選抜が19.3%、その他の選抜方式が13.1%となっており、総合型選抜での大学進学は珍しくないといえます。なお、N高グループは学校推薦型選抜(指定校推薦)についても、複数の大学等から推薦枠をいただいております。
総合型選抜では、志望理由書や面接に加えて、自身の活動実績をまとめたポートフォリオの提出が求められることが多く、学力試験の得点だけでなく「何にどう取り組んできたか」が評価の中心になります。一般選抜のように試験当日の一発勝負で合否が決まるわけではないため、時間をかけて出願書類を練り上げたり、面接や小論文の練習を重ねたりできる点も特徴です。通信制高校は登校の仕方に融通が利き、自分のペースで学習を組み立てられる分、こうした準備に時間を充てやすい環境にあります。また、決められたカリキュラムを一斉に進める全日制と異なり、空いた時間を使って興味のある分野を掘り下げたり、資格取得やボランティア、コンテスト参加などに取り組んだりしやすいのも通信制高校ならではの強みです。こうして積み重ねた経験は、そのまま総合型選抜で問われる「学びへの意欲」や「大学で学びたいこと」を具体的に語るための材料になり、学力試験の点数だけでは測れない自分の得意分野をアピールする武器になります。
N高グループは総合型選抜に強いカリキュラム
N高グループでは、起業部や投資部などのネット部活・プログラミング・職業体験・マイプロジェクトなど、実社会に近い多彩な活動を行っています。こうした活動での学びは、総合型選抜で求められる活動実績・ポートフォリオに生かすことも可能です。活動実績にもとづいた志望理由は他の受験生にはない独自性を持ちやすく、志望校選びにも自然につながります。また、レベル別学習で基礎学力の底上げも並行して行えるため、活動実績と学力の両方を無理なく積み上げられます。
大学進学を前提とした通信制高校選び
卒業に必要な単位を満たしながら、大学受験に直結する学習環境があるかどうかで通信制高校を選びましょう。
大学進学を前提としているなら、ただ高卒資格が取れたら良いというわけではないため、通信制高校選びの段階から慎重にならなければなりません。卒業に必要な単位を取得しながら、大学受験のための実践的な勉強ができるような通信制高校を選ぶことが大切です。例えば、N高グループでは、大学進学を目指すためのオリジナルカリキュラム授業が用意されています。課外授業「大学受験対策」講座では、受験を知り尽くした実力派予備校講師が双方向のライブ配信授業をしてくれるので、自宅に居ながらみんなと一緒に教室で授業を受けている感覚で受講ができ、実力を高めることができます。
通信制高校を選ぶ際には、大学受験対策の授業内容だけでなく、進路指導の体制や、実際にどのような大学への進学実績があるかも確認しておくと安心です。自分の目指す進路に合った学校かどうかを見極めましょう。
通信制高校選びのチェックポイント
- 大学受験対策に特化した授業や講座があるか
- 大学合格実績や進路サポート体制が公開されているか
N高グループの大学受験授業
N高グループでは、必修授業を効率よく学び、自由になった時間で大学進学の勉強に取り組む生徒もいます。実力派予備校講師がライブ配信授業で教える「大学受験対策」講座の他に、チケット制を取り入れた「+ONE授業」には英検対策講座や個別指導パック、小論文実践/グループ討論対策など、各分野のプロフェッショナルによる高品質で多彩なジャンルの学習があり、自分に合った勉強を進められます。
この記事のポイント
大学の一般選抜は試験の得点で合否が決まるため、合格ラインに達していれば、大学に入学できると考えていい。
自分の学習レベルを把握し、無理のない学習計画を立てることが大学受験成功のカギ
志望大学は第1〜3希望まで仮に決めておくとモチベーション維持につながる
教材は自分のレベルと志望校の出題傾向の両方に合わせて選ぶ
総合型選抜は出身校を問わず出願できる大学が多く、通信制高校の学び方とも相性が良い選択肢
通信制高校を選ぶ際は、大学受験対策の授業内容やサポート体制、進学実績まで確認しておくと安心
出典
- N高グループ「大学合格実績」
- 令和6年度文部科学省委託調査「大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究」
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/itaku/1418420_00002.htm
- 文部科学省「学校基本調査」(令和7年度/平成28年度)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00400001&tstat=000001011528
よくある質問
- Q. 通信制高校からでも国公立大学や難関私立大学を目指せますか?
目指せます。大学の一般選抜は、基本的にどの高校を卒業したかではなく試験の得点によって合否が決まります。例えばN高グループには国公立大学205名、主要私立大学4,057名の合格実績があります(2026年大学合格実績)。大学受験対策講座や個別指導など、学習環境が整った高校を選び、計画的に学習を進めることが重要です。
- Q. 通信制高校からでも学校推薦型選抜や総合型選抜で出願できますか?
大学や学部によって条件は異なりますが、通信制高校に在籍していても学校推薦型選抜(公募制など)や総合型選抜に出願できるケースは多くあります。ただし、指定校推薦は大学が指定した高校の生徒のみが対象となるため、出願可能な大学や条件は早めに高校に確認しておきましょう。
- Q. 志望校がまだ決まらないまま受験勉強を始めても大丈夫ですか?
大丈夫です。まずは基礎学力を固めながら大学の情報収集を並行して進め、第1〜3希望くらいまで仮の志望校を決めておくと学習のモチベーションを維持しやすくなります。情報収集に時間をかけすぎず、勉強とのバランスを意識することが大切です。
- Q. 通信制高校からの大学進学率はどのくらいですか?
文部科学省「学校基本調査」を元に計算すると通信制課程からの大学進学率は令和7年度(2025年度)調査では22.3%(20,445人)となり、平成28年度(2016年度)調査の14.4%(7,382人)から進学率は大きく上昇しています。
- Q. 総合型選抜で大学に入学する人はどのくらいいますか?
令和6年度文部科学省委託調査「大学入学者選抜の実態の把握及び分析等に関する調査研究」によると、大学全体における選抜方法のうち総合型選抜は19.3%を占めており、大学進学のルートとして珍しくありません。